第二章
[8]前話
ジェニーは目が見える様にもなった、そうしてメルローとさらに遊ぶ様になった。その話を聞いてだった。
ニュージーランドに暮らすミッシェル=アイザック黒がかかった金髪を後ろで束ねた眼鏡をかけた太った中年女性の彼女は夫で自分より太って髭を生やしているウィリアムに話した、すると夫はというと。
笑顔になってだ、妻に話した。
「うちとな」
「同じよね」
「ああ」
こう妻に話した。
「話を聞くとな」
「本当にそうよね」
「面白い位にな」
それ程までにというのだ。
「そっくりだよ」
「うちはね」
ここでだ、妻はだった。
家で一緒にいる自分達の子供であるブラウンの髪の毛で色白の男の子を見た、その傍には雄の垂れ耳の黒い大きな犬がいる。
その彼等を見つつだ、夫に話した。
「ジェームスとね」
「マヘだけれどな」
「マヘはいつもね」
「ああ、ジェームスの横にいてくれてな」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「寄り添ってくれてるわ」
「お陰でな」
「ジェームスの自閉症もね」
「よくなったしな」
「発作が起こった時も」
この時もというのだ。
「ちゃんとね」
「介護犬でもあるからな」
「ちゃんとね」
その時もいうのだ。
「傍にいてくれるから」
「有り難いな」
「ジェームスにとってね」
「かけがえのない友達になっているな」
「それにね」
「ああ、俺達にとってもな」
「私達が至らないところまでね」
その彼を見つつ話した。
「ちゃんとね」
「やってくれるな」
「有り難いね」
「家族だな」
「ええ」
その通りだというのだ。
「これはね」
「そうだな」
「だからね」
それでというのだ。
「アメリカのお話を聞いて」
「同じだと思ったな」
「犬はね」
この生きものはというのだ。
「本当にね」
「素晴らしい生きものだよ」
夫婦で話した、そしてだった。
家に帰ってだった、夫婦は我が子と愛犬に話した。
「散歩行こうか」
「皆でね」
「うん、じゃあマヘ行こう」
「ワンッ」
息子だけでなくだった。
マヘも一緒に行った、その間だった。
マヘはジェームスに寄り添っていた、ジェームスはその彼の傍から離れない。夫婦でその光景を見て優しい笑顔になった。
子供を癒す犬の優しさ 完
2022・10・27
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