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展覧会の絵
第十一話 ノヴォデヴィチ女子修道院のソフィアその九
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からだ。そうなるというのだ。
「とりわけ汚く醜いものを嫌われるのです」
「じゃあ俺達もか」
「汚く醜くなったら駄目か」
「そういうことか」
「清く正しくです」
 俗に言われている言葉も出された。
「人はそうあるべきなのです。そうしたものを目指すべきです」
「そうか。じゃあ真面目に生きるか」
「そうするか」
「ある程度な」
「先輩達はできていますので」
 まただ。十字は先輩達については肯定的に述べたのだった。
「ご安心下さい」
「本当にそれだったらいいけれどな」
「マジで不安になるからな」
 先輩達は十字に言われてとりあえずは安心した。しかしだ。
 由人は己の理事長室においてだ。自分の前に立つ一郎に対して不安を隠せない顔で言っていた。その顔には怯えや恐れ、そうしたものが明らかにある。
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