第89話
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祖父ちゃん、お祖母ちゃん」
悟飯を放り投げて祖父母に挨拶する悟林。
「てめえがカカロットの娘か…ギネよりはサイヤ人らしいじゃねえか」
「それはどうも、お祖父ちゃんって本当にお父さんそっくりだ。あ、そう言えばお祖父ちゃん達で思い出したけどさっき現世にいた伯父さんも消し飛ばしちゃったなぁ。ごめんね?」
「ええー!?ラディッツが!?そんなぁ…折角現世で暴れられるってはしゃいでたのに、出てって数秒で自分の姪に殺されてあの世送りに…」
地獄に落ちて悟空とピッコロへの恨み言ばかり言って何時まで経っても生き返らせてくれる気配がないベジータに文句を言いながら捻くれていたラディッツだった。
同じく地獄に落ちたナッパや他のサイヤ人からは弱虫根性なし、良い年齢で尻尾を鍛えてない腑抜け野郎とかボロクソに言われ放題でどうしようもなくなっていた。
そして地獄から出られると分かった時は意気揚々と出てったのだが、まさか自分の姪に殺されて出オチを噛ますとは。
「はっ、気にすんじゃねえよ。同族殺しなんてサイヤ人じゃ珍しくもねえ。親が子を殺し、子が親を殺す…血縁同士で殺し合うなんてサイヤ人じゃ良くあることだぜ。てめえにあっさりと殺されるラディッツの野郎がわりいのさ」
「そう言ってくれると助かるよ!ありがとうお祖父ちゃん!!もしかしたらいくら伯父さんなんかでも殺したら怒られるかなって思っちゃった」
「ね、姉さん!お祖父さん!確かに伯父さんは最低で卑怯者で姑息でどうしようもない奴だったけど言い過ぎですよ!」
確かにラディッツは悟空の兄とは思えないくらいに最低で小者で卑怯者、戦士の風上にも置けない屑だったがそこまでボロクソに言わなくてもと悟飯は思った。
「本音は?」
「少しスッとしました…って何言わせるんですか!?」
「正直でよろしい」
「あははは!仲良いじゃないかあんた達!」
ギネが姉弟の姿に微笑ましさを覚えたのか笑いだした。
「そりゃあ手が掛かる問題児だけど弟だからね、ちゃんとそれなりに扱ってるよお祖母ちゃん」
「問題児って何ですか!?」
「修行サボる、すぐに気を抜く、肝心な時にヘマをやる。親としても問題ありだったり、感情で突っ走ってやられる。これを問題児と言わないで何て言うのかな悟飯ちゃん?」
「うぐぐぐ…」
身に覚えがありすぎる悟飯は悔しそうにしながらも悟林を睨むしかない。
「まあ、勉強しか取り柄がないから仕方ないよね?お前は結界壊しに集中しなさい」
悔しげにしている悟飯だが、何かが吹っ切れたのか結界に向かっていき、息を深く吸い込んで叫んだ。
「“姉さんの馬鹿野郎”ーーーっ!!!」
「は、はあ!?何いきなり文句言ってんのお前!?ん?」
悟林
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