第十一話 ノヴォデヴィチ女子修道院のソフィアその七
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かよ」
「人には善悪があります」
十字はこの事実も口にした。
「大抵の方は善悪の間で揺れ動いています」
「ああ、よく言われるよな」
「そうしたことってな」
「だからこそ人間は複雑でもあるのです」
十字は人間をわかっていた。善や悪で割り切れる存在ではないということがだ。そしてそれ故にだ。彼は先輩達にこう言えたのである。
「そして先輩達はです」
「悪人じゃないってのか」
「そうだってのか?」
「確かに不良ぶっているところもありますが」
淡々とだ。彼等のその外見や口ぶりから話した。
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