第六百七十四話 そっくりだったその二
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「そして攫われることもな」
「あるからか」
「だからな」
その為にというのだ。
「出来るだけ遠くから望遠鏡等を使ってな」
「スマートフォンと望遠鏡を連結させるか」
「そうもしてな」
それでというのだ。
「録画もするが」
「それでもか」
「出来るだけな」
まさにというのだ。
「遠くにいてな」
「近寄らないことか」
「それがいい、あと超小型のドローンもいいか」
「ドローンか」
「虫みたいに小さいな」
そうしたというのだ。
「そうしたやつもあるな」
「ドローンの中にはな」
「非売品だが」
タムタムはそこは断った。
「軍隊でも使用が制限されている」
「プライバシー保護の為だな」
「何でも将官クラスの承認がないとな」
軍を動かす彼等のというのだ。
「使えない代物らしいが」
「そんなの使える人がいるの?近くに」
「セーラがいるだろう」
タムタムはラビニアの疑問の言葉に答えた。
「そうだろう」
「ああ、あの娘ね」
ラビニアも言われて頷いた。
「そういえばそうね」
「あいつの家はマハラジャだからな」
「そうしたものを持っていて」
「使うこともな」
これもというのだ。
「出来る筈だ」
「そうなのね」
「それこそ蚊位の大きさだとな」
それ位の大きさのドローンならというのだ、中には巧妙に昆虫の形をしていて一見ではばれない様なものもある。
「そう簡単にはだ」
「相手も気付かないわね」
「それこそとんでもなく勘がよくないとな」
そうでもないと、というのだ。
「気付かない筈だ」
「だからなのね」
「ここはセーラにも話してな」
「遠くから見るだけでなくて」
「そうしたドローンも使ってな」
そのうえでというのだ。
「調べる方がいい」
「成程ね」
「すぐにそこまで考えるか」
フックは冷静に語るタムタムに賞賛の言葉を述べた。
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