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レーヴァティン
第二百六十四話 神託に頼るその十一

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「どちらにしてもだ」
「人それぞれの解釈があるな」
「そうだ、そこも考えてな」
「お互いに聞いたことを確かめ合うか」
「神託を共有する」
 朝廷それにデルフォイで聞いたものをというのだ。
「そうするべきと思うが」
「全くだな」
 久志は英雄の言葉に笑って応えた。
「そうしないとな」
「魔神について完全にはわからないな」
「ああ」
 その通りだというのだ。
「本当にな」
「魔神のことを出来る限り多くだ」
「そして正確にな」
「知ってこそだ」
 それでというのだ。
「魔神と戦えてだ」
「勝てるな」
「俺達のこともだ」
 それもというのだ。
「よくだ」
「知る必要がありな」
「魔神のことをよく知り」
 そしてというのだ。
「それと共にだ」
「俺達のことを知るべきだな」
「そうすればな」
「勝てるな」
「百戦してもな」
 魔神と、というのだ。
「勝てる」
「そうなるな」
「孫子にある通りにな」
 あまりにも有名なこの兵法書のというのだ。
「まさにだ」
「それで勝てるな」
「そうだ、だからな」
 それ故にというのだ。
「神託のこともな」
「ただ伺うだけじゃないな」
「その聞いたことを共有してな」
「検証していくな」
「聞くだけでもだ」
 ただそれだけでもというのだ。
「重要だがな」
「それと共にだよな」
「しっかりとな」
「共有してな」
「考えていくこともな」
「大事だな」
「そうだ、あとお前等もな」
 久志達に言った。
「こちらに来い」
「東の浮島にだよな」
「そうすればだ」
 久志にさらに話した。
「何時でも移動の術を使ってだ」
「そちらにも行けるな」
「俺達は西の浮島に行ける様になった」
「今その西の浮島にいるからな」
「そうなったからな」
 だからだというのだ。
「今度はだ」
「俺達の番だな」
「堺に来ることが出来るだけでも全く違う」
 東の浮島、空船で行く場合にはその浮島の玄関であるそこにというのだ。
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