第三十九話 合コンが終わってその八
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「俺もヒールとかってね」
「動きにくいと思うわね」
「どうしてもね」
「だからね、出来る限りね」
「そうした靴は履かないことね」
「その方がいいと思うよ、例えば地震が起こったりして」
突如としてというのだ、日本にいればどうしても地震の心配は付きまとう。世界の地震の二割が起こっているだけあってだ。
「それでね」
「咄嗟に逃げる時もあるわね」
「通り魔がいきなり出たりとか」
「それもあるわね」
「そうした時にね」
「動きにくい靴だと」
「咄嗟に逃げにくいよ」
そうなるというのだ。
「だからね」
「出来る限りは」
「うん、シューズとかの方がいいね」
「そうよね」
「そう思うよ、ちなみに俺安全靴好きなんだ」
「ああ、建設業の人とかが履く」
「あれも動きやすいしね」
安全靴もというのだ。
「それでその名の通り安全だから」
「上に何が落ちても怪我しないから」
「いいんだよね」
この靴はというのだ。
「とても」
「そうよね」
「だからね」
彼はさらに話した。
「作業の時はこれが一番だよ」
「動きやすくて安全だから」
「普通のシューズとか作業靴よりもね」
「安全靴ね」
「そうだよ」
「じゃあそうした時は」
怪我の心配もある作業に入る場合はとだ、一華は応えた。肉体労働をする時もあるだろうと想定してのことだ。
「私もね」
「安全靴履くね」
「そうするわ」
達川に微笑んで答えた。
「その時はね」
「それじゃあね」
「ええ、じゃあこれから」
「帰ろうね。送るよ」
達川は一華に微笑んで応えた。
「お家までね」
「それじゃあね」
「じゃあここで解散だ」
越智も言ってきた。
「そしてそれぞれな」
「女の子を送ろうね」
伊東が穏やかな声で応えた。
「そうしようね」
「そうしような、約束通りな」
「紳士的にね」
「そしてだ」
越智はさらに話した。
「女の子を送ったらな」
「僕達もね」
「家に帰ろうな」
「そうしようね」
「じゃあ行こうか」
古田は理虹に話した。
「今から」
「うん、じゃあお願いね」
「こっちこそね」
「帰りましょう」
「また明日ね」
留奈は伊東を隣に置いて皆に一時の別れの挨拶をした。
「それじゃあね」
「またね」
かな恵は成海ともう一緒になっている、そうしてだった。
それぞれ帰路に着いた、一華は達川に送ってもらっているが。
隣にいる達川にだ、こう言った。
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