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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
真面目なお付き合いとは…
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決めろとかの選択肢が残されて無いんだよ!」
完膚無きまでのリュカ節に、ウルフは抗おうと努力する…

「じゃぁ、2人で相談してみろ!たいして今の状況と変わらないぞ」
「ウルフ…私はグランバニアへ帰りたいの!リッチなお姫様ライフを、手放したくないの!勿論ウルフとも別れたくないから、私の事が好きだったら、一緒にグランバニアへ行きましょ!お願い」
マリーはウルフの元へ近付き、胸の前で両手を握り締め、瞳を潤ませながらお願いする。

「な!…お前に選択権は残されて無いだろ!?」
「う゛…何かズルイ…」
「そう言うな…何だったら、お前に王位を譲っても良いんだよ。どうする?」
正直言えば爆弾発言!
だが確かに、ティミーがこの世界へ残るのであれば、現状での第2王位継承権を持つマリーの夫に、王位を譲る事もあり得るのである!
「えぇぇぇぇ…話を聞いてると、リュカさんの国は王様が一番身分が低そうだしなぁ…」
「うん。間違いなく低いね!でも貴族イジメという、楽しい遊戯(あそび)もあるよ」
そんな事を出来るのはリュカだけだろうに…
この場にいた誰もが、そう考えたのだが口にはしない…

「はぁ…じゃぁ王位の件はともかく…俺は努力してリュカさんの義息になりますよ…何かこの世で一番大変な立場じゃない?俺の胃、持つかなぁ…」
「ウルフ君。君なら大丈夫だよ!僕より適任だ!それに、もう1人のトラブルメーカー…ポピーはグランバニアに居ない!僕よりも、遙かに楽な環境だ!」
彼女とイチャつきながら、義弟を励ますティミー…
グランバニアのお家騒動は、もう少し話し合ってからの結論になるだろう。



<海上>

基本的にはおめでたい騒動も収束し、出港をするアルル一行。
そうなると先程の騒動は恰好のからかい材料となり、カンダタを始め数人の水夫等が、ティミーを囃し立てからかう。
見た目は既に立派な青年だが、恋愛レベルは5歳以下の彼には、この手のからかいは苦痛で、上手い切り返しも出来ない為、アルルとの関係をぎこちない物にする可能性があるのだ!
それが分かっているリュカは、ランシールでカンダタが囃し立てるのを押さえ込んだのに、学ぶ事の無かったカンダタは、楽しそうにティミーをからかい続ける。

無論それは、リュカの逆鱗に触れる行為であり、あの巨体を片手で軽く持ち上げると、水平線の彼方へと、軽々投げ飛ばしてしまうのである!
当然、海に捨てられたのはカンダタだけではなく、一緒に囃し立ててた水夫等も、肉眼では見る事の出来ない彼方に投げ捨てられた。
船長のモニカは、慌てて船を動かし、彼等を回収しに回るのだが…
あまりに遠くへ投げ捨てた為、回収に5日間も要してしまったのだ。

何とか無事に全員を助け出し、モニカは思わずリュカに文句を言う!
「怒るのは
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