第二章
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「凄いんだよ」
「そういうことですね」
「それでな」
前田はさらに話した。
「その独裁者をどうにかするとな」
「もうそれで、ですね」
「その国は終わりだからな」
「そういえばあの独裁者も毎日仕事してるらしいですね」
「それも一日十三時間もな」
「ブラックですね」
「ブラックでも何でもな」
それでもというのだ。
「権力があったらな」
「それでいいんですね」
「独裁者はな、あいつは自分の贅沢も酷いがな」
「あの国の予算の二割があいつの為に使われていますね」
「そうらしいな」
「それで軍事費が二割五分で」
「そんなのだからな」
それでというのだ。
「国家財政は無茶苦茶だがな」
「国民餓えて自分は贅沢三昧ですからね」
「ハーレムまで作ってな」
「最低な奴ですね」
「そんな奴だけれどな」
それでもというのだ。
「いなくなるとな」
「国が動かなくなりますね」
「そうなるからな」
「アメリカもいざという時はですね」
「考えているんだ」
どうにかする、そのことをというのだ。
「これがな」
「そうなんですね」
「ああ、けれどな」
「本当に独裁者あるあるで」
「影武者いるのはな」
「間違いないですね」
「だからな」
このことが充分に予想されるからだというのだ。
「その実分け方をな」
「本物と偽物のですね」
「確かにしないとな」
「駄目ですね」
「ああ、その時に備えてな」
アメリカ軍と協力体制にある自衛隊の幹部としてだ、前田は奥村に話した。実際に自衛隊はこの金和博のことをだった。
必死に調べていた、その性格や考え生活等もだ。
その中で影武者のことも調べていたが本物との見極め方も検証していたがこうしたことは難しいのが常でだ。
それで本物と影武者の見分け方は苦労していたが。
その中でふとだった、前田は師団長の織田伊三美一七五程の背でがっしりした体格に四角い顔と眼鏡それに白髪頭の彼に話した。
「あの、金和博ですが」
「あの独裁者がどうしたんだ?」
「瘤ないですか?」
「瘤?」
「はい、首の後ろに」
このことを言うのだった。
「何か」
「そうなのか」
「写真をよく見ますと」
ここで前田は織田に彼の写真を数点出した、すると。
織田はその写真達を見て言った。
「そうだな」
「ありますね、瘤が」
「首の後ろにな」
彼もそれを確かめて頷いた。
「あるな」
「そうですね」
「病気か」
「それか加齢で出て来たか」
「前はなかったがな」
「最近のあの独裁者を見ますと」
これがというのだ。
「出てきています」
「そうだな」
「しかしです」
前田はまた数点彼の写真を出した、見れば。
そちらの彼には瘤がなかった
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