第二章
[8]前話
「私達が気付いていないだけで」
「やり直しあるの」
「ひょっとしたらね、世界が滅亡とかして」
「そうなってなの」
「神様が密かにやり直してるとか」
「そういうのはあるの」
「そうかもね、だから出来ないと思っていても」
過去に逆戻りしてのやり直しはというのだ。
「その実はね」
「行われているかも知れないのね」
「人間が出来なくても」
「神様がしているかも知れないのね」
「そうかもね。だから人類は今も続いているのかもね」
神様がやり直しをしていてというのだ。
「ひょっとしたら」
「じゃあ私達最悪の結末を迎えているかも知れないのね」
「私達が知らないうちにね」
「それで神様がやり直してるのね」
「そうかもね、まあそれだったらね」
神様がやり直しているのならというのだ。
「よくない?それで私達の人生がよくなっているかはわからないけれど」
「世界が滅亡していないなら」
「それだけね。どうかしら」
「深いわね。けれど確かに世界が滅亡してないなら」
私にしてもだ。
「それならそれに越したことはないわね」
「そうでしょ、まあ後悔は誰にもあるし」
「それでやり直したいと思っても」
「人間では仕方ないかもね」
「神様がやり直して」
「そこで私達もやり直せていて」
そうしてというのだ。
「最悪の状況よりまだいいならね」
「いいのね」
「そうじゃない?まあこの漫画はまだ続いていてね」
「これからどうなるか」
「それは読んでいこうね」
こう私に言ってだった。
妹は漫画を読んでいった、そして私もそうした。やり直しについて思いながらそうした。
REVERSION 完
2022・4・27
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