第一章
[2]次話
幸せを得た虎達
ホセ=リール博士今はアルゼンチンのある大学で教授をしている彼はサンルイスのその話を聞いてだった。
現場に来て即座に地元の市民や警官達の協力を仰いでだった。
廃棄された列車の中にいる夫婦そして二頭の子供からなる四島の虎の家族を保護した、幸い虎達は人慣れしていてだった。
誰も襲うことなく穏やかに保護出来た、だが。
地元の人の話を聞いて彼は怒って言った。もじゃもじゃとした黒髪で眼鏡をかけた彫のある顔のやや小柄な中年男性だ。
「虎は猛獣ですから」
「この様にですね」
「長い間放置するなぞです」
保護に協力してくれた地元の警官の一人に話した。
「もっての他です」
「人が襲われることもですね」
「ありまず、ジャガー等と同じです」
「そう考えると危険ですね」
「昔ここに来たサーカス団が捨てて行ったとのころですが」
「許されないことですね」
「全くです」
警官に怒った顔と声で話した。
「幸い人は襲われなかったですが」
「地元の人達がずっと面倒を見て餌もやっていたので」
「餌付けされていましたね」
「そして四頭で仲良く助け合って暮らしていたので」
「それは何よりです、ですが」
「これからはですね」
「ちゃんと保護施設で育てます、ですが十五年の間面倒を見てくれて」
リールはここでこうも言った。
「保護に協力してくれた地元の人達そしてお巡りさん達には感謝します」
「いえ、それは」
「後はアフリカまで送って育てますので」
「アフリカですか」
「あちらにいい場所があるので」
それでと話してだった。
リールは虎達の面倒を見てくれていた地元の心ある人達そして保護に協力してくれた警察の人達に心から感謝の意を述べてだった。
虎の一家をアルゼンチンからはるばる生きもの達を的確に保護出来る南アフリカのサンクチュアリにまで遠路はるばる送ってだった。
そこで冷たく硬い廃棄列車からだった。
暖かく柔らかい大地に降り立った、そこで伸び伸びと暮らしだし。
夫はサンドロ、妻はマファルダ、雄の子供達はメッシとグスタファと名付けられそうも呼ばれて幸せに暮らしだした。
「ガウ」
「ガウガウ」
「ガウウ」
「ガウッ」
水に入ることも楽しんでいた、リールはその彼等を見て心からよかったと思った。
だがリールは他にも活動をしていてだった。
それで協力しているアメリカテキサス州のある保護団体においてだ。
つがいで仲良くしている虎達を見て目を細めさせた。
「ガウ」
「ガウガウ」
「アーシャもですね」
つがいのうちの小さい雌の虎を見て話した。
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