第一章
[2]次話
捨て猫から幸せになった猫達
ニューヨーク市で動物の保護団体のスタッフをしているミーガン=リカリ若いアフリカ系の女性で本職はシスターの彼女はだ。
その連絡を聞いてすぐに現場であるオフィスビルの横のゴミ箱に行った、するとだった。
団体に戻ってだ、責任者の牧師でもあるリゴット=サルネラ太ったアフリカ系の中年男性である彼に黒とダークグレーの虎毛模様の猫を見せて話した。
「この子がいたのですが」
「保護出来たんだね」
「随分人慣れしていまして」
それでというのだ。
「随分あっさりとです、犬用のキャリーボックスしかなかったですが」
それでもというのだ。
「そこに大人しく入ってくれて」
「ここまで連れて来られたんだね」
「はい」
そうだとだ、その猫を見つつ話した。
「この通り」
「ニャア〜〜〜」
「何かね」
サルネラは自分の傍に来て顔を摺り寄せてきて喉をゴロゴロと鳴らす雄の彼を見て話した。
「人懐っこいね」
「そうですね」
「うん、野良猫がいるって連絡を受けたけれど」
「確かに野良猫ですが」
それでもとだ、リガリは話した。
「どうも前はです」
「飼われていたかな」
「そうみたいです」
「捨て猫だね」
「どうやら」
「それじゃあだね」
「はい、もう二度とです」
確かな声でだ、リカリはサルネラに話した。
「擦れられない様に」
「心ある人に飼い主になってもらおう」
「そうしましょう」
二人で話してだった。
まずはその猫をカポネと名付けてだった。
そのうえで獣医に診せると二歳とのことだった、そして感染症に罹っていたがそれを治してもらってだった。
しっかりとした食事も与えた、そのうえで元気になってもらい里親を募集するとだった。
ニューヨークのタワーマンションに暮らすビジネスマンのハリー=ホンダ若い日系人の彼の
家族に迎えられて仲良く暮らす様になった。
二人はこのことに満足した、だが
サルネラは仕事でテキサスに赴いた時にだった。
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