R7話 Death game【物語】が動き出す
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あの〜ごめんなさい!ちょっと弾いてみたくて???」
「はぁ……」
反省の弁を述べながらもテンション高めな侑にため息をつく菜々。それも束の間、侑は目を輝かせながら菜々に詰め寄る。
「ところでさっきせつ菜ちゃんの曲知ってる感じだったよね?いいよね『CHASE!』動画とか見てたの!?もしかして会長せつ菜ちゃんのファン!?そうならそうと…ect」
どんどん距離を詰めながら菜々に近づく侑……鼻と鼻があとほんの数ミリでくっつくほどにまで近づいたところで流石の菜々も恥ずかしさを隠せなくなる。
「ち、近いです…!」
「あ、ごめんごめん……」
「???そういえば前会った時、優木さんに会いたがっていましたね。」
「うん!大好きなんだ!???あんなココロにずしっとくる歌……初めてだったからさ。」
「????!」
「私、夢中になれるモノなんてなかったけど???スクールアイドルに出会って……いま、毎日がすっごく楽しい!!」
紛れもない。彼女の大好きのきっかけになったのは紛れもない自分……優木せつ菜なのだ。何か気の迷いが菜々の心を抉る。そんなことをつゆ知らない侑は希望に溢れた話を続ける。
「かすみちゃんが誘ってくれたから、歩夢と一緒に同好会にも入って……」
「同好会?」
「うん…あっ、勝手に部活始めたわけじゃなくて」^^;
「特に問題ありませんよ??スクールアイドル同好会は一度廃部になりましたが、再度立ち上げてはいけないという校則はありませんから。部員が5人以上集まったらすぐに申請しに来てください。」
「そうなんだ???」
「???優木さんが聞いたら、喜ぶでしょうね。」
「だといいけどなぁ……!」
期待の言葉が胸を抉る。ある人は「期待やポジティブな感情が対象者の心を傷つける」と述べる。まさしく菜々は侑の何気ない期待の一言で、心をぶっ裂かれている。
だが???
「何で辞めちゃったのかな……」
「……」
「こんなこと思っても仕方ない???けど思っちゃうんだ。あのライブが……終わりじゃなくて、始まりだったら……ものすごい大きなトキメキの始まりだったらって……」
「何で幕引きに水を刺すようなことを言うんですか……」
「え…?」
「いい幕引きだったじゃないですか???あそこで優木せつ菜というアイドルは、幕を閉じるべきだった……あのまま続けていれば同好会は
『白けることするなよなぁ……』
突如、2人の背後から聞こえる声……若々しくイケてる声でありながら、威圧感のある声だ。
当然侑と菜々は後ろを振り返る???立っているのは、黒いスーツを着た背高の美男……肉体美とそれに負けないような美しい黒髪と黒眼を持った。
そして……侑には、どこかで聞き
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