第88話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
大量の気弾を叩き込み続け、その隙にトランクスは両腕を広げた。
実際に教わったわけではないが、この技を使う2人の姿を良く見ている。
金と橙のオーラと金色のスパークを迸らせながら気を高め突き出した両手に気を溜める。
手のひらに凄まじいエネルギーが集中していく。
「うおりゃあああっ!!」
特大の気弾を作り、そのまま叩き落とす。
「ジャネンバーーーーッ!!」
気弾を受けたジャネンバが絶叫する。
「悟天、離れてろ!これでお終いだ!ファイナルフラッシュッ!!」
極限まで高めた気功波がジャネンバに直撃した。
「でやあああっ!!」
一方閻魔界では魔貫光殺砲を結界にぶちこむが、やはりエネルギーを吸収されて無駄に終わる。
「はあ…っ、はあ…っ…トランクスと悟天、派手にやってるな…それにしてもこの技すら駄目なんて…こんな結界どうすればいいんだよ“姉さんの馬鹿”っ!!」
自分を放置していった姉の悪口を叫ぶと結界が砕けた。
「え!?……悪口を言ったら砕け散った…もしかしてこれって悪口に弱いのかな…?えーーっと、“馬鹿”っ!“下手くそ”っ!“おたんこなす”っ!“唐変木”っ!!“姉さんの鬼”っ!!……他にないかな?この結界を刺激する言葉は…?」
次の瞬間、大きな音を立てて結界は砕けたのであった。
そして現世では死人が現れたことで街中が大パニックになっており、警察官のクリリンは当然として騒ぎを聞き付けた天津飯や餃子、更にヤムチャまで参戦して奮戦していた。
「こいつらって確か歴史の教科書で見たことあるな」
爆走する軍隊を指差しながらヤムチャが呟く。
「え?ヤムチャさん、学校通ってたの?」
「ああ、昔ブルマと一緒にな…ある意味教科書でしか見れない奴らを見れる滅多にない機会だよな。悟飯がいたら喜ぶんじゃないかこれ?」
「残念、悟飯ちゃんは閻魔界で1人コツコツと結界を壊してるよヤムチャさん。そうだねぇ、歴史の偉人がいたら教えてあげようかな」
「悟林ちゃん、前から思ってたけど悟飯のこと嫌いなのか?」
「嫌いじゃないよ?弄ってて楽しいけど…本当に少しくらいは頼もしくなって欲しいんだけどね…何だろう、正直何か任せたら何かやらかしそうで怖いんだよねあの子…」
悟林が悟飯を信じきれないのは悟飯の肝心な時に大ポカをやからすのが大きい。
それならいっそ何かやらかしても被害の無さそうな作業を押し付けて自分達が片付けた方が気が楽だ。
昔はもう少し信じられたはずなのにどうしてこうなったんだろうかと、深い溜め息を吐くのであった。
そして場所は閻魔界に戻り、悟飯は必死に少ないレパートリーの悪口を言っていた。
「“姉さんのアホ”ッ!“姉さんの理不尽”っ!“
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ