第十話 思春期その十一
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調べたからですか」
「そう。それが終わった時にこそ」
まさにだ。その時だというのだ。十字は黒い、冷たい光を放つ目だった。そしてその目で彼がこれから為すことを見ながらだ。そして言ったのである。
「次の裁きの時が来るよ」
「次のですか」
「おそらくそれが今回の悪への主な裁きだろうね」
「藤会に対するものではないですか」
「藤会も確かに裁かれないといけない」
そうしただ。暴力団、イタリア風に言えばマフィアはだというのだ。
「彼等が悪を犯したのなら」
「それは当然のこととして」
「そう。今回神が僕に裁きの代行を任されているのは」
それこそがだと。十字は述べていく。
「塾だね」
「彼等ですか」
「彼等こそが今回の裁きの主な悪だよ」
「あの塾。藤会と癒着して薬を手に入れ」
「罪のない少女達を弄び悪逆の限りを尽くす彼等を」
「七人いるね」
その裁かれるべき数もだ。十字は述べた。
「その彼等をね」
「全て裁かれるのですね」
「そう。そうするよ」
まさにだ。そうするというのだ。
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