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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
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あっという間に12月になって、学期末のテスト、そして冬休みになっていた。世間はコロナでおとなしいクリスマスを迎えようとしていたが、私達受験生には、正念場の冬休み、そして、共通テストが控えていた。
「サダ 気晴らしに クリスマス・ディナー出掛けようぜ」と、お父さんから声を掛けてきた。
「そうね サダちゃん 行きましょうよ ずーと外食なんてしてないしー」と、お母さんも乗り気だった。
「うーん じゃぁ ピノキオね」と、私は、あそこの雰囲気とかお料理がお気に入りなんだ。お父さんは早速予約を入れてくれて、この日は6時からだった。
そして、歩いて出掛けるので、私は、お父さんに腕を絡ませていくと
「珍しいな サダ 腕を組んでくれるなんて」
「ウン たまにはね 私 可愛い娘でいると合格するような気がする」
「おいおい 天神様の代わりかよー」
私は、海老フライとハンバーグのセットにオニオニスープだけにしていたら、お父さんが
「サダ だけでいいんか? もの足りなくないかー?」
「ウーン あんまり食べるとなー 眠たくなるしなー じゃーあ それとー牡蠣のチーズ焼き!」
「そろそろ 十分に栄養つけて、睡眠もちゃんと取りなさいよ」
「そうねー 年明けたらね」
お父さん達はステーキとビールを頼んでいたんだけど、ワインも追加で飲み始めて、少し、気分が良くなってきたのか、お父さんが
「サダ 受験が終わったら、髪の毛伸ばすんだろー? いや どうも、そのー 前みたいに、フランス人形みたいなのほうが いいなぁー」
私は、少し伸びてきていたんだけど、横はまた刈り上げていたから、お母さんと違ってお父さんは小言は言ってなかったけど、気にはなっていたんだろう。
「だね 考えていない この方がスッキリするんだもの」
「でも えーと 彼氏は何にも言わないのか?」
「彼氏って 充君? 彼は何にも言わないわ 見た目は関係無いってー 紗奈に変わりはないんだからってー ワァー なんてことを・・言ってしまったー」
「そうかー そうかー いい関係みたいだな 揃って京大いくんだろー?」
「ウン 行く! 今の 夢」
「そういうサダの眼は輝いていて きれいだよ 父親としては 喜ぶべきなんだろうか ナ なっ お母さん」
お母さんは、それには何にも答えないで、私を見てワインを飲んでいるだけだった。私にも、何を思っていたのかわからなかったけど、色々と複雑なんだろうと・・。
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