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星河の覇皇
第八十二部第三章 国債の発行その九

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「そしてです」
「これからもですね」
「メインディッシュの時も」
「それでデザートの時もですね」
「その時もです」
 まさにというのだ。
「相応しいワインを出してくれます」
「そうですか」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「楽しみにしておいて下さい」
「そうさせて頂きます」
「ただこのお店もです」
「一度はですね」
「連合軍が入って来て」
 そうしてというのだ。
「兵士達が好き勝手にメニューを頼み」
「コースやお勧めのものもですね」
「一切です」
 それこそというのだ。
「無視して注文して」
「彼等はどのお店でもそうしましたね」
「当店でもそうして」
「そして山の様なメニューを注文して貪り」
「尚且つ味が薄いと言って」
 連合の者から見ればエウロパの料理高級な場合は特に全体的にそうなっている、素材を活かし調味料や香辛料をあまり使わないのでそうした味になっているのだ。
「塩胡椒にです」
「調味料をふんだんにかけて」
「そうして食べる始末で」
 それでというのだ。
「私にしましても」
「そのお話を聞いてですね」
「怒りを感じました」
「それは誰もがですね」
「エウロパの者なら」
「まずこのお店は格式のあるお店です」
 シェリーニはこのことから話した。
「平民が入るにはです」
「憚れますね」
「貴族が入るお店です」
 まさにというのだ。
「そうして味を楽しむ」
「そのことを意識して経営しています」
「左様ですね」
「平民用のお店も経営しています」
 ローエンハイム家としてはだ。
「そしてそちらにはです」
「士官がですね」
「あちらはお金があればです」
「誰がどうしたお店に入ってもいい」
「そうした考えとのことで」
 それでというのだ。
「その様にです」
「していますね」
「はい」
 まさにというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「士官がです」
 エウロパでは平民イコール兵士そして貴族イコール士官と考えられている、これも階級制度故のことだ。実際に貴族は絶対に本人が望もうとも兵士や下士官にはなれない。ただし平民も士官学校に入ったり功績や年功序列で士官になれる。
「そうしたレストランやパブに入り」
「好きにですね」
「飲んで食べるので」
 それでというのだ。
「怒りを感じました」
「まさに蛮人ですね」
「大柄で数だけ多い」
「そうした連中ですね」
「私も心から思いました」
 まさにとだ、ローエンハイムは述べた。
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