第五幕その十
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「そのことも大事なことね」
「全くだよ、あのお部屋も奇麗になっていっているし」
ジョージは自分達が今整頓している図書館のそのお部屋フロアー全体がそうなっているそこのことを思いました。
「何でも奇麗になるね」
「だからずっと汚いと思っている人の方が汚い」
神宝も言いました。
「そういうことなんだね」
「そうなのよね、お皿だって食べた後洗わないと」
こう言ったのはジュリアでした。
「汚いわね」
「はい、油や調味料で」
「どんなお皿も汚れています」
「食べた後は」
「それで洗わないとです」
「汚れたままです」
「そして洗うとね」
そうすればというのです。
「奇麗になるわね」
「そうなりますね」
「だから食器は洗いますね」
「洗わないと駄目ですね」
「食べた後は」
「そして洗えば奇麗になりますね」
「絶対にね、だからね」
それでというのです。
「私達も皆洗っているのよ」
「若し洗わないと」
ドロシーは思いました。
「今はハンバーグの上に目玉焼き乗せておソースかけてるけれど」
「卵の黄身とおソースで汚れているわ」
トロットも言います。
「かなりね」
「サラダだってドレッシングかけてるわ」
ベッツイはこちらのお料理のお話をしました。
「だからこちらも洗わないとね」
「そうよね、スープのお皿もそうで」
「ボイルドベジタブルの上にはバーニャチャウダーかけてるしね」
「そちらのお皿もよね」
「パンのお皿の上にはジャムやバターがあるし」
「どれも洗わないと駄目ね」
「そうよ、食べたら絶対に汚れるから」
オズマはグラスで林檎ジュース緑のそれを見つつ言います。
「だからね」
「そうよね」
「洗わないとね」
絶対にというのです。
「駄目よ」
「どちらにしてもね」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「また使うのよ」
「その通りね。私達は今銀の食器を使っているわ」
ドロシーはその食器のお話をしました、エメラルドの都の食器は緑銀に輝いてとても奇麗なものです。
「この銀の食器もね」
「そうでしょ」
「奇麗にしないとね」
「洗って磨かないとね」
「汚くなるわ」
「そうなるものだから」
それでというのです。
「本当によ」
「ずっと奇麗なものはなくて」
「汚いものもなくてね」
「奇麗にしたらね」
「何でも奇麗になるわ」
「そうよね」
「全くだね、僕達は食べた後はね」
ボームさんも言います。
「その後はね」
「ええ、歯を磨いてね」
「お風呂に入るわ」
「そうしたら奇麗になるね」
「そうね」
「私達もね」
「だからだよ」
それでというのです。
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