第五百十二話 赤壁の戦いその十一
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「それだけで、です」
「戦力ダウンになる」
「左様です」
その通りだというのだ。
「だからこそです」
「仲がいいことはいいことなのね」
「そうなのです」
「では私は」
「中島さんと」
「わっちじゃ」
紅葉は自分から出て来て言ってきた。
「わっちは鏡花は何があってもじゃ」
「大切にされますね」
「確かに今はポートマフィアと探偵に別れておる」
即ち敵同士だというのだ。
「しかしじゃ」
「大切な方なんですね、鏡花さんは」
「目に入れても痛くない」
紅葉はシャーロックに強い声で答えた。
「愛弟子じゃ」
「そうですよね」
「だからじゃ」
それ故にというのだ。
「相手が神であろうが何であろうがじゃ」
「鏡花さんはですね」
「指一本触れさせん」
「そういえば紅葉さん自分の部下の銃撃も当てさせなかったんだよね」
ネロはお茶を飲みながらこのことを話した。
「そうだよね」
「探偵の他の者はどうなってもいいが」
「それでもだね」
「鏡花に傷一つでもつけさせぬ、つけた奴はじゃ」
紅葉は羅刹の顔で言い切った。
「わっちがこの手で八つ裂きじゃ」
「その言葉本気ですね」
コーデリアにもこのことがわかった。
「やっぱり」
「当たり前じゃ、例え誰であろうとじゃ」
鏡花にというのだ。
「掠り傷一つつけさせぬわ」
「そうなんですね」
「だからわっちは他の世界の戦いの時はいつも鏡花と一緒じゃ」
その様にしているというのだ。
「そしてじゃ」
「指一本ですね」
「触れさせぬ。ただあの若造はな」
エルキュールに中島のことも話した。
「見どころがあると思いだしておる」
「だからですか」
「ほんの少しだけ鏡花を守ることを許す」
「紅葉さんが殆どですね」
「そうじゃ、主達も鏡花をいじめるでないぞ」
ミルキィホームズの面々に注意もした。
「その時はわかっておろう」
「そうしたことはしませんから」
「ならよいがのう」
「というか紅葉さんも心衣達の世界じゃ怪盗よね」
心衣は紅葉を見てG4の仲間達に話した、何気にお茶もお菓子もメンバーだけでなくミルキィホームズや他の面々に配っている。
「ポートマフィアっていうけれど」
「ああ、あたしもそう思ってたよ」
次子は心衣にまさにと応えた。
「実はな」
「そうよね」
「ああ、あたし達の世界じゃな」
「他の人達もですよね」
平乃も認めることだった。
「私達の世界では」
「トイズになるわよね」
「探偵の方々もポートマフィアの方々も」
「中島君や太宰さん達もね」
「私が特に思うのは織田作之助さん」
咲は彼のことを話した。
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