第二章
[8]前話
「それもね」
「食べさせるんだ」
「育江はまだ子供だから」
「干物は早いかな」
「だから煮て柔らかくして」
そうしてというのだ。
「出すわ」
「そうするんだ」
「兎に角健康はね」
妻はさらに話した。
「大事だからね」
「そうだね」
「あの娘にはずっと健康でいて欲しいから」
「目もだね」
「ヤツメウナギにしてもね」
「食べさせるんだね」
「ええ、そうしていくわ」
こう言って実際にだった。
聡美は育江の食育をしっかりしていった、当然目も。するとだった。
育江はすくすく育って多少風邪はひいても大した病気をしない極めて健康的な少女に育った、そうして。
高校の部活から帰ってだ、日に焼けたポニーテールが似合う元気な一七〇近い見事なスタイルで家の夕食を食べつつ言った。
「お母さんが私が子供の頃からよね」
「あんたの食事に気を使ったからね」
「それで健康なのね」
「そうなのよ」
こう娘に話した。
「その介あってね」
「健康になったのね」
「そうよ」
「そうなのね、しかしね」
ここでだ、育江は言った。
「それはこれからもよね」
「そうよ、あんた自身もね」
「気をつけていくわね」
夕食の鳥の水炊きを食べつつ応えた。
「私自身もね」
「そうしていってね」
「それがいいな、きっとだ」
父も言ってきた。
「食べものに気を付けていくとな」
「これからも健康でいられるわね」
「そうだ、だからな」
「私自身気を付けていくわね」
「そうするんだぞ」
「目だってね」
これもとだ、母は話した。
「ちゃんとよ」
「鰻とかなのね」
「食べていってね」
「そうするわ、高いけれど」
「お母さんも時々出すしね」
「卵とかレバーもね」
「食べていってね」
両目共二・〇の娘に話した。
「いいわね」
「そうするわね」
娘も約束した、そしてだった。
育江自身も食生活には気をつけていってだった、彼女はずっと健康でいた。それは食生活によるところが大きかったことは彼女自身が一番知っていることだった。それでそれを教えてくれた母に感謝していた。
目にいいもの 完
2022・10・24
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