西ゼムリア通商会議〜インターバル・中篇〜
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〜エルベ離宮・客室〜
「申し訳ございませんが私の方にも彼らが連合軍に投降してきたという情報しか入って来てなく、彼らの詳細な投降理由等はまだ把握しておりませんわ。」
「ナイトハルト教官達が投降してきたタイミングが”前半の会議の最中”なのだから、前半の会議が終わったばかりの今の状況ではヴァイスラントもそうだが連合軍や王国軍も詳細な情報をまだ把握していないのも無理はないな。」
「チッ、会議が終わるまで”お預け”かよ。」
「そうだね〜。けど、ミュゼなら既にナイトハルト教官達が投降してきた理由とかも察しがついているんじゃないの〜?」
「確かにミルディーヌ公女殿下の異能じみた能力―――――”盤面が見える能力”でしたら、”投降してきた部隊の意図の盤面”も既に見えているでしょうね。」
セドリックの問いに答えられない事を説明したミルディーヌ公女の話を聞いたユーシスが納得し、アッシュは舌打ちをしている中真剣な表情でミルディーヌ公女を見つめて呟いたミリアムの意見にシャロンは同意した。
「仰る通り、確かに”その盤面も既に見えて”はいますが………それをこの場で口にしてしまって、本当によろしいのですか?”盤面”とはいってもあくまで私の推測ですし、皆様にとって大切な仲間であるクレイグ将軍の御子息にとっては”酷”な内容になると考えられますが。」
「エ、エリオットにとって”酷な内容”になるという事は………」
「彼らの投降にはクレイグ将軍の思惑―――――それも、エリオット君にとってはあまりよろしくない思惑なんだろうね。」
「………僕の事は気にしないで、ミュゼが見えた”盤面”を答えて構わないよ。父さんは絶対に諦めず、最後まで抵抗する事は父さんの息子の僕が一番よくわかっているからね……」
「エリオット君………」
困った表情でエリオットに視線を向けて答えたミルディーヌ公女の問いかけを聞いて察しがついたマキアスは不安そうな表情で、アンゼリカは複雑そうな表情でエリオットに視線を向け、辛そうな表情で続きを口にするように促すエリオットの様子をトワは心配そうな表情で見つめた。
「かしこまりました。まずアルトリザスの部隊に関しては恐らくではありますが、指揮官であるベアトリクス大佐の意志によるもの―――――”先日の大戦でエレボニア帝国軍が敗戦した事によって、これ以上抵抗した所で双方にとって無意味な戦死者を出す事は目に見えていたのでそれを阻止する為”かと。」
「確かに現役時戦場で敵味方問わず治療した事もそうだけど、今回の戦争に参加した理由も”敵味方問わず命を救う事で敵味方関係なく犠牲者を減らす為”だったベアトリクス教官なら考えそうな事ね。」
ミルディーヌ公女の推測を聞いたサラは納得した様子で呟いた。
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