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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・中篇〜
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たリシャール大佐達”旧情報部”が”異変”の際に結社の襲撃によって王都(グランセル)が危機に陥った際、カシウス中将の手配によって服役中だったリシャール大佐達が危機に陥った王都に投入された事で、危機に陥った王都を守り切った事による”王国への貢献”の件での恩赦によって、服役中の身であったリシャール大佐を含めた”旧情報部”が釈放された件か………」

「ハハ、その頃は私達はエレボニアに帰国していたから当事者ではなかったけど、”実例”の人物であるリシャール大佐やその内情をエステル君達から教えてもらった私やミュラーにとっても、リシャール大佐達の件を持ち出されたら反論できないね………」

「兄上………」

ミルディーヌ公女の念押しにミュラーはかつての出来事を思い返して複雑そうな表情で呟き、疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の様子をセドリックは心配そうな表情で見つめた。

「その……クロウさん達には”何らかの形で罪を償ってもらう”と仰っていましたけど、ミュゼさん自身はどのような方法を考えているのですか?」

「そうですわね……ヴィータお姉様やリィン総督閣下への配慮も当然考慮しなければなりませんから……………政府や軍の関係者達の監視の下、生活はできる程度の最低限の賃金を給与とした何らかの公職に就いてもらう事ですわね。―――――特に希少な起動者(ライザー)であるC殿は”軍”に関する職業に就いてもらう事は確実かと。」

「言葉は濁しているがオルディーネ―――――”騎神”を戦後のエレボニアの戦力として、しかも安月給で利用するつもりが見え見えじゃねぇか。」

不安そうな表情で訊ねたエマの質問を聞いて少しの間考えた後答えたミルディーヌ公女の答えを聞いたクロウは苦々しげな表情を浮かべて指摘したが

「だが、”軍”でなければ”騎神”のような”兵器”の保管場所もそうだが整備にも不都合が出ると思うが?それに低い賃金とはいえ、元テロリスト達が”公職”に就けることは”破格の待遇”でもあるだろう?」

「それは………」

苦笑を浮かべたオーレリア将軍の指摘を聞くと複雑そうな表情で答えを濁した。



「フフ、ご安心ください。戦後のエレボニアの状況を考えれば、”軍”が”騎神”のような強力な戦力を保有してしまえば、メンフィルやクロスベルもそうですが、各国からもエレボニアは敗戦による国力や戦力の衰退に対する復讐の為に雌伏の時を待っている等と言った疑念を抱かれて、各国への信頼回復が遠のいてしまう恐れも考えられるのですから正規軍や領邦軍に所属してもらうという訳ではありませんわ。C殿には”本来の歴史のリィン総督閣下と同じ職業に就いてもらう事”を考えていますわ。」

「へ。”本来の歴史のリィンと同じ職業”って………」

「お嬢様達から伺った話によりますと、”
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