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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・中篇〜
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ルの連中に殺されなかった事もそうだけど、メンフィルから帝国解放戦線の件でエレボニアに何の追求もされなかった事を考えると、多分だけどリィンやセレーネに配慮した事が関係しているのでしょうね。」

「それと同時にメンフィルがクロウ達の事を許した事を恩に感じたリィンとセレーネのメンフィルへの忠誠心を上げる為でもあるかもしれんな。」

ミルディーヌ公女の話を聞いてある事を察して呟いたラウラの推測にミュラーは重々しい様子を纏って同意し、疲れた表情で呟いたセリーヌの推測に続くようにユーシスは複雑そうな表情で自身の推測を口にした。

「要するに、戦争が終結してアッシュ君やクロウ達の処遇の話が出た時、殿下達は戦争中クロウとアッシュ君が殿下達の活動に協力した事による”エレボニアへの貢献”と相殺する形で彼らの罪を許す事によって様々な問題が発生する事をミュゼ君は予測し、その問題解決を君達西部の貴族達が積極的に協力してくれるという事かい?」

「はい。―――――ただし、アッシュさんはともかく、C殿を含めた帝国解放戦線のメンバーは戦後”何らかの形で罪を償ってもらう”事は受け入れて頂きます。内戦の件は見逃す事はできても、内戦前に起こしたテロ活動を見逃す事はできない事はアンゼリカ卿もご理解されているでしょう?特に帝国解放戦線のテロ活動によってメンフィル帝国との外交関係が悪化しかけた事もそうですが、アルノール皇家どころか周辺各国のVIPの方々に命の危険に陥らさせかけた事や実際に我が国から”死者”まで出たのですから、”紅き翼への協力によるエレボニアへの貢献くらいで許すのは筋が通りませんわ。”」

「それは……………」

「メ、”メンフィル帝国との外交関係が悪化しかけた件”ってもしかして………」

「夏至祭の際の”G”達によるアルフィン皇女殿下とエリスの誘拐未遂の件か……」

「各国のVIP達に命の危険に陥らせかけた件は去年の西ゼムリア通商会議時の襲撃もそうだが、ガレリア要塞の占領によって”列車砲”でオルキスタワーごと”鉄血宰相”を葬ろうとした件だな。」

「それに”死者”の件はガレリア要塞の占拠の時による襲撃もそうだが、ノルド高原の監視塔を砲撃した件もそうだろうな……」

自分の問いかけに答えた後指摘したミルディーヌ公女の指摘に反論できないアンゼリカが複雑そうな表情で答えを濁している中、エリオットは不安そうな表情で、ラウラは重々しい様子を纏い、ユーシスとガイウスはそれぞれかつての出来事を思い返した。



「―――――リベールの”クーデター”や”異変”に関わられたオリヴァルト殿下やミュラー少佐でしたら、”反逆やテロの罪は最低でも国家の危機を救う事による貢献レベルでなければ許されない事”はよくご存じと思いますが。」

「”クーデター”を起こし
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