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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・中篇〜
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凄まじさの一端を知ったその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ガイウスは驚きの表情で呟き、静かな表情で呟いたフィーの言葉にクロウは疲れた表情で指摘し、ラウラは真剣な表情で呟いた。



「そういえばまだ”対価”についての説明をしていませんでしたわね。帝都奪還の先鋒をノルティア領邦軍が引き受ける対価として、戦後ノルティア州だけ負担を負わなかった事に不満や反感を抱く貴族達や民達への説明や説得を私やハイアームズ侯を始めとした西部の貴族達が責任を持ってさせて頂きます。それと皇家や新政府が決めたそちらの”C”殿を含めた”帝国解放戦線”やユーゲント皇帝陛下を銃撃した”犯人”に対しての”処遇”に不満や反感を抱く者達に対する”火消し”も西部の貴族達が務めさせて頂きますわ。」

「な―――――」

「何でそこにアッシュやクロウ達の処遇まで関係してくるのよ!?」

ミルディーヌ公女が口にした驚愕の対価にその場にいる全員が血相を変えている中オリヴァルト皇子は絶句し、サラは厳しい表情で問いかけた。

「フウ……人情が厚いのは結構ですが、紫電(エクレール)殿も”A級遊撃士”の資格を持たれているのですから、戦争が終結すれば内戦の元凶の一つにして内戦前も様々な”テロ活動”を行っていたテロリスト達もそうですが、皇帝陛下を銃撃した犯人に対する処遇を有耶無耶にする事等”エレボニアの国民達は絶対に許さない事”くらいはご理解しているはずですが。」

「ミルディーヌ公女殿下………」

「………ッ!」

「そ、それは………」

「確かに正論ではあるけど、内戦の件に関してはミュゼはともかく、貴族連合軍にそんなことを言える資格はないんじゃないの?」

呆れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情を浮かべて答えたミルディーヌ公女の正論を聞いたレーグニッツ知事が複雑そうな表情でミルディーヌ公女を見つめている中、サラは唇を噛み締めて黙り込み、トワは辛そうな表情で答えを濁しながらクロウとアッシュに視線を向け、フィーは厳しい表情で反論した。

「フフ、だからこそ我々はその”償い”としてメンフィル・クロスベル連合に与し続けた事で連合の信頼を勝ち取り、我らの祖国であるエレボニアとの戦争に勝利した連合がそんな我らに配慮して領土割譲を当初より大幅に緩和してもらえたという”功績”を挙げたが、カーバイドもそうだが、Cを含めた帝国解放戦線の生き残りは何の”償い”をしたという疑問を国民は抱くと思うが?」

「アッシュさんに関しては”呪いによる洗脳”も深く関係している事で元々”情状酌量の余地”がある上幸いにも陛下の手術が成功した事で陛下の暗殺は”未遂”ですみましたから、被害者であられる陛下御自身によるアッシュさんへの”恩赦”や殿下達”紅き翼”に協力したという”貢献”を理由
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