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レーヴァティン
第二百六十四話 神託に頼るその四

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「今からな」
「その時が来たからか」
「是非な」
 何としてもというのだ。
「伺う」
「成程な」
「お互いに伺ってな」
 神託、それをというのだ。
「そしてな」
「そのうえでだな」
「やっていこうな」
「それではな」
「ああ、しかしな」
 久志はこうも言った。
「本当にそろそろだよな」
「神託を伺える時期はな」
 英雄も言った。
「その筈だ」
「これまでは海の魔神と戦う前の段階だったからな」
「その力を得るまでだった」
「それぞれの浮島の統一と」
「国家連合になるまではな」
「そうだったな、しかし力を得たんだ」
 久志は確かな声で述べた。
「それならな」
「もうだ」
「神託を得る時だな」
「その時が来た筈だ」
「これで魔神と戦う力が備わった筈だしな」
「この世界に今あるのは二つの浮島だけだ」
 英雄はこの事実を言い切った。
「まさにな」
「それ以外は全部他ならない魔神が石に変えた」
「そして海に沈めた」
「そうしているからな」
 久志も言う。
「今この世界にある力は」
「二つの浮島とだ」
「そこにいる人間だけだな」
「他はない」
 一切とだ。英雄はまた言い切った。
「そうだからな」
「どう考えても他にはないな」
「一切な、どう考えても調べてもだ」
「今この世界にあるのは二つの浮島だけだ」
「それならな」
「その力を全部備えたんだ」
 久志も言い切った。
「魔神と戦う力は得た」
「それならだ」
「後はな」
「魔神が何者でだ」
「何処にいてな」
「どういった奴かをだ」
 そうしたこと全てをというのだ、英雄は考えつつ話した。それは魔神のことを予測しているというものだった。
「知ってな」
「戦うだけだな」
「まさにその時が来た」
「そうとしか思えないな」
「だからだ」 
 それ故にというのだ。
「俺達はな」
「神託を伺う時だな」
「今こそな」
「そうだな、それじゃあな」
「聞くぞ、神託を」
「是非な」
 久志はまた言った。
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