暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第98話 激突!イッセーVSメルク!重力の魔窟、ヘビーホールに向かえ!
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 イッセーも今知ったみたいで驚いていた。だがルフェイの言う通りイッセーを始めとしたG×Gの有名人たちと知り合っている私達が注目されないわけがないか。


「えっと……話を戻してもいいかな?」
「ああ、済まなかったな」


 そうだ、今はルキ殿の話の途中だった。気を切り替えないといけないな。


「それでルキ、お前の師匠である本物のメルクは何処に行ったんだ?」
「……師匠はここから北へ約30qに向かった場所にある『ヘビーホール』と呼ばれる地下洞窟に向かったんだ」
「ヘビーホール?」
「ああ、そこは深い地下につながっているんだが特殊な磁場と気圧の関係で人間界で地球の引力の影響を最も強く受ける場所なんだ。もし足を踏み外せば増加する重力によって体は押しつぶされてしまうほどに……」


 そ、そんな危険地帯にメルク殿は向かったというのか……


「師匠はただ優れた職人という訳じゃないんだ。腕っぷしも強くてワーナーシャークすら簡単に捕獲できるくらいに強い。そんな強い師匠がもう6年も戻らない……!」
「そ、それって死んでるんじゃ……」
「そんなことはない!……そう信じたいよ。でも俺は怖いんだ、だから君たちに話したくなかったんだ、もしメルクの死が明らかになったら俺は……」


 ルキ殿の話を聞いてイリナが死んでしまったと言うとルキ殿は大声で死んでいないと叫んだ。だが実際は不安で仕方ないようだ。無理もないな。


 でも真実を知るのが怖くて私達にメルクの星屑の場所を教えたくなかったようだ。


 ルキ殿が頑なにメルクの星屑について話さなかったうえにケンカまで吹っ掛けてきたのはこういう事情があったのだな。私達を行かせないようにしたかったのか。


「俺は弟子としてメルクの生死を確かめないといけなかった、でも俺じゃヘビーホールの最深部には行けないんだ……自分の弱さがこんなにも恨めしく思ったのはあの時が初めてだった……」
「ルキさん……」


 ルキ殿は悔しそうに涙を流す。自身の大切な人の安否を確認しに行けないとはなんと苦しいことだろうか。小猫は複雑な表情でルキ殿を見ていた。


「師匠が戻らなくても仕事はやってくる。もし研ぎ師メルクに何かがあったと知れば世間は大騒ぎだ、何より師匠の名に傷がついてしまう……そう思った俺は師匠の代わりに包丁を研ぎ続けた」
「……ルキ、お前は師匠の名を守るために6年も一人で頑張ってきたんだな」
「いや一人じゃないよ。ポチコっていう『ヴァンパイアコング』の師匠のペットがいるんだ。今は手紙や依頼された包丁を取りに行ってるからいないけど彼には凄く助けられているんだ」
「そっか、俺とテリーみたいなもんだな」


 イッセーはそう言ってテリーの頭を撫でる。ルキ殿にも心
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