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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第98話 激突!イッセーVSメルク!重力の魔窟、ヘビーホールに向かえ!
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side:ゼノヴィア
私達は小猫の包丁を直してもらう為に研ぎ師メルクに会いに来た。だがまさかメルク殿の正体がこんな若い男性だったとは……噂とはあてにならないな。
「本当にあなたがメルクなんですか?失礼ですが想像していたイメージとは違うというか……」
「どんなイメージをしていたんだい?」
「もっとこう、屈強な肉体をしていて『構わぬ!最後にこの俺の側にいれば!』とか言う世紀末覇王のようなイメージがあったんだけどなぁ」
「生憎そんな屈強な肉体はしてないんだ」
イッセーが語ったイメージを聞いてメルク殿は溜息を吐いた。私は鷹の目のような鋭い目つきをした強い男性をイメージしていたな。
「私は全身銀色の鎧を纏ってダイヤモンドのように硬い剣を両腕から出す悪魔みたいな超人だと思ってたわ!」
「わたくしは長い長髪で義手に剣を付けて『う?お?ぉい!』という口癖のある男性だと思っていました」
「わ、私はお魚さんみたいで少し怖いけど『お体に障りますよ……』と相手を気遣える優しい人だと思っていました」
「好き勝手言ってくれるね……」
イリナ、朱乃、アーシアのイメージを聞いたメルク殿はさらに大きなため息を吐いた。
「そうよ、貴方たち。いくらなんでも失礼だわ」
「リアスさんはどういうイメージをしていたんですか?」
「えっ?美形だけど認めた相手にしか包丁を作らない頑固な人だと思っていたわ。顔に×のような傷があったり武器の事になると早口になったりしていたら好ポイントだったわ」
「君も変わらないよ」
イッセーの質問にリアスは自身の願望ともとれるメルクという人物の想像を話す。だがそれを見いていたメルク殿はリアスも同じだと言った。
「いくら滅多に姿を見せないからって好き勝手にイメージしすぎだろう……」
「やっぱり人が嫌いなんですか?」
「まあね。それに静かに集中して作業がしたいんだ」
小猫の問いにメルク殿は肯定する。やはり職人だから集中するためにこんな辺境に仕事場を構えているのか。凄いな。
「仕方ない、俺の仕事場に案内するよ、ここまで来てくれた人は久しぶりだし、それに職人に大事なのは体格じゃなくて腕だろう?実際に俺の腕を見てもらえば納得するはずだ」
「そりゃそうだ。じゃあお言葉に甘えてメルクさんの仕事場を見学させてもらおう、貴重な体験だからな」
メルク殿の問いにイッセーはそうだなと返した。まあ確かに職人に必要なのは腕の良さだ、私でも知ってるほどのメルクと言う名の凄さを存分に体験していこうじゃないか。
メルクに案内されて工房の中に入ったが……これは一体なんだ!?
「傷だらけじゃないか!?」
工房の床や壁には無数の切り傷があり
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