暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第130話:剣が砕かれ、雨が降り注ぐ
[9/9]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
られた。
「ぐぅっ!?」
「掴んだぞ!」
如何に剣を砕く刃を持ち、風を自在に操ろうとも、雁字搦めにされては意味がない。奏は身動きが取れなくなったファラの首筋にアームドギアの切っ先を当てて降伏を促した。
「ここまでだな。観念しろ。大人しく、キャロルってガキンチョの企みを全部吐いちまうんだな」
状況は完全にファラにとって詰みとなり、彼女に出来る事は眼前の奏を睨み付ける事のみ。
これで勝負ありかと、離れた所から見ていた慎二が確信した次の瞬間、空から無数の刃が降り注ぎファラを拘束している鎖を引き千切った。
「誰だッ!?」
やっとの思いで拘束したファラを解放させられ、奏は誰の仕業かと上空に目を向けた。
その間に拘束から逃れたファラは、奏を引き離すべく突風を巻き起こす。
「貴方の歌では、意味がない!」
「うわぁぁぁぁぁっ!?」
「奏、うわっ!?」
吹き飛ばされた奏を、マリアが何とか受け止める。
その間にファラは風に乗ってその場から逃れてしまった。
去り際、ファラの声が風鳴邸に響いた。
『剣ちゃんに伝えてくれる? 目が覚めたら改めて貴方の唄を聴きに伺います』
ファラはそう言い残してその場を去り、後にはマリアと彼女に受け止められた奏、そして地面に横たえられた翼と少し離れた所で立ち尽くす慎二だけが残された。
要石も守れず、翼も敗れ去った。敗北感に苛まれる4人に追い打ちをかけるように、空には曇天が広がり雨が降り注いだ。
その様子を上空から眺めている者が居た。
「…………フンッ」
その者、メデューサは杖に腰掛けた状態で暫し滞空していたが、ファラが完全に下がったのを見て自身もその場を後にするのだった。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ