暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第130話:剣が砕かれ、雨が降り注ぐ
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、良く活躍してくれていると聞いている。助かっているよ」
「そりゃどうも……」
翼の上を飛び越えるようにして奏に声を掛け、違和感を感じていたマリアだが娘は最後なのかと予想していた。我が子にも厳しい男なのだなと思っていたが、予想に反して翼へは何の話題も降らず話を続けた。
「アーネンエルベの神秘学部門より、アルカノイズに関する報告書も届いている。後で、開示させよう」
「……はい」
仕事の話を終えると、八紘は用は済んだとばかりに踵を返し屋敷へと戻っていく。その間彼は翼に全く視線を向ける事は無かった。
「お父様ッ! ぁ……」
堪らず八紘の背に声を掛ける翼だったが、直ぐに言葉を詰まらせると何を離せばいいのか分からないように俯き逡巡する。
そして数秒ほど経過してから、絞り出すように言葉を紡いだ。
「……沙汰も無く、申し訳ありませんでした」
「…………お前が居なくとも、風鳴の家に揺るぎはない。努めを果たし次第、戦場に戻るが良いだろう」
無難に今までロクに連絡を寄越していなかった事への謝罪を口にする翼だったが、八紘は振り向きもせずまるで翼を突き放すようなことを口にした。
父からの言葉に、翼は一瞬放心したようにその場に立ち尽くした。
だがそれで終われなかった人物がいる。マリアだ。既に両親を失い、最愛の妹しか血縁が存在しない彼女にとって、父親でありながら娘を無視する八紘の行動は無視できない事であった。
「待ちなさい! 貴方翼のパパさんでしょう? だったらもっと他にッ!?」
「マリア、いいんだ!」
「でもッ!」
「落ち着けって。ここじゃその、な?」
激昂するマリアを翼と奏が宥める。自分を心配してマリアが怒りを露にしてくれていることは分かる翼の制止は弱いものだったが、何か含みを持たせた奏の制止には何かを感じたのかマリアも徐々に落ち着きを取り戻していく。
背後で3人が巻き起こす喧騒を、八紘は無視して屋敷に入ろうと一度止めた足を再び進める。
その時、邸内の庭に何者かの気配を感じた慎二が素早く銃を引き抜き気配を感じた先に向け発砲した。
「!」
放たれた数発の銃弾が気配の元に迫ると、突然小さな竜巻の様な風が巻き起こりそこにファラが姿を現した。
「野暮ね? 親子水入らずを邪魔するつもりなんてなかったのに」
まるでこちらが悪いとでも言いたげなファラの物言いに、翼達は警戒心を抱き身構える。
「ッ! あの時のオートスコアラー!」
「レイラインの開放……やらせていただきますわ」
「やはり狙いは要石か!」
「そう簡単にやらせると思うのか?」
装者3人、それも以前ロンドンで出会った時とは違い、マリアもシンフォギアを纏えると言う状態。しかも今度のシンフォ
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