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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第130話:剣が砕かれ、雨が降り注ぐ
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での戦闘から、敵の狙いが電力の優先供給先から何らかの主要地点を探り出そうとしていると予測し、電力の供給先を計測。その結果割り出された複数の供給地点の内、有力とされている地点を割り出す事に成功した。

「何だあれ? 海のど真ん中?」
「一際目立ってる……」

 颯人や調が特に注目したのは、洋上に集中している供給先だった。他に比べて、明らかに電力が集中している。

「深淵の竜宮……異端技術に関連した、危険物や未解析品を封印した絶対禁区。秘匿レベルの高さから、我々にも詳細な情報は伏せられている」
「でも今は流石にその限りじゃない……だろ、旦那? 守るべき場所が不明だってんじゃ、こっちも守りようがない」

 場所も分からない所を守れなど無茶にも程がある。今回の意図的な電力供給への攻撃など、敵の狙いが送電先にある事は確実となった今、必要な情報という事で秘匿されてきた情報がある程度S.O.N.G.にも明かされる事となった。

「あぁ。正確な場所はここ。そして、これが大まかな収容されているもののリストだ」

 正面のモニターに深淵の竜宮の具体的な地点が表示され、さらにその隣には収容されている物がリストとなってズラっと表示された。

「うわ、多い……」
「あんなに一杯あるデスか!?」
「世に出回らないだけで、危ない物ってのはゴロゴロしてるもんだ……あぁん?」
「どした、ペテン師?」
「ん? ううん、何でも」
「???」

 クリスが首を傾げている前で、颯人は朔也とあおいに近付くと魔法で書峰カップに入ったコーヒーを差し出した。

「毎度毎度ご苦労さんだね。これ、俺からの奢り。友里さんもたまには温かいものどうぞ」
「あら。温かいものどうも!」
「……熱いものじゃないだろうな?」
「そこは加減してあるから大丈夫だって」

 最初に颯人が彼らと出会った時に熱々のコーヒーを出された事を引き合いに出す朔也だったが、あおいは心配していないのか躊躇なくカップに口を付けた。

 颯人がオペレーター2人に差し入れをしている後ろで、収容されている物のリストを眺めていた透があるものに気付いた。

「?……!!」
「ん? どうした透?」
「!……!!……」
「え!? ウェルが居る!?」
「はぁっ!?」
「どういう事デス!?」

 透の言葉を口にしたクリスにより、装者達が一斉にリストを見つめた。そのリストを上から追っていくと、そこには確かにウェル博士の名前が刻まれているのが見えた。

「うわ、マジで居やがるデスよ!?」
「どう言う事?」
「あの野郎、ムショじゃなくてあんな所に……」
「仕方ない。今の彼の体はネフィリムと融合した状態だ。普通の刑務所には入れられない」
「とは言え、まさか聖遺物や危険物と同じ扱いを
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