241 十字架の強さ
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光線を浴び続けた結果、結界が破壊されてしまった。
「危ない!」
エレーヌが右腕を出す。別の巨大な壁が現れた。
「あの女の攻撃を全てこの壁に吸収させます。今のうちに攻撃を!」
「おう!」
川村がバズーカを飛ばす。ベアトリスの前で大きな爆発が幾度も起きる。
「な、こんなもの、爆破には爆破で返してくれる!」
「さ、させない・・・!!」
すみ子が銃を発砲する。ベアトリスの周囲に膜が張られる。
「そんなものを私の周りに出してどうしろと・・・?」
ベアトリスは杖で爆薬を出現させて投げようとした。しかし、爆薬はそのまま膜の中で爆発し、すみ子達には何も危害はなかった。「あ、あああ!!」とベアトリスの悲鳴が聞こえた。そして少しして光が現れた。ベアトリスは自滅の如く死亡したのだった。
「や、やっつけた・・・?」
「ああ、濃藤すみ子、お前の活躍だ。先に行くぞ。ヴィクトリア女帝の館は近づいている!」
「おう!」
組織「義元」は杖の奪還に協力する為に先を急ぐ。
ヴィクトリア女帝の館ではベアトリスが死亡した連絡が直ぐに届いていた。
「何、ベービィが殺られただと!?」
女帝は驚愕の態度となった。
「許さぬぞ、私の娘達の命を奪うとは・・・!!私も前線に立ってくれるわ!決してこの館には近づけさせん!!」
ヴィクトリア女帝は娘を殺された悲しみと怒りが抑えきれなくなっていた。
かよ子の武装の能力でヘレナの十字架による金縛りを解除させ、更に彼女が出した針攻撃も跳ね返した。
「な、ああっ!?」
「やったのか!?」
大野が様子を確認する。しかし、針がヘレナに数本刺さってはいたが、ヘレナはまだ生きていた。
「こんなんでくたばるわけにはいかないわよ!!」
ヘレナはまた十字架を差し出す。
「神よ、この小娘に裁きを!」
十字架から電撃が放たれる。
「かよちゃん!」
「山田!」
「山田かよ子!!」
皆がかよ子を守ろうと動き出す。しかし、かよ子は動かなかった。かよ子の武装の能力は異常な程強力になっており電撃さえも通用しなかった。
「な、折角あの杖を使って私の十字架を強くしたというのに・・・!?」
「あの杖・・・、って事は私の杖がどこにあるか知ってるんだね!?」
かよ子はヘレナに詰め寄った。
「う、うるさい!来るな!!」
「皆の者、今だ!」
後ろから巨大な茨の槍が、炎が、大波がヘレナに襲いかかる。ヘレナは十字架で己を防御した。しかし、十字架が急に破壊された。
「その十字架、破壊させて貰ったよ」
関根が忠治の刀を振って十字架を遠くから破壊したのだった。
「覚悟!」
次郎長が飛びかかっていた。そしてヘレナの腹部を斬る。ヘレナは血を吐きながら息絶え、光と化した。
「あ、ありがと
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