第七十一話 神仏を感じてその五
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「容赦なくです」
「粛清ですね」
「そうしてきたので」
「ナチスやソ連はジャコバン派と同じで」
「そしてです」
それでというのだ。
「キリスト教とです」
「同じなんですね」
「その亜流の様なものです」
「共産主義はそうだったんですか」
「十字軍も疑わしきでも殺していました」
異端審問もだ、アルビジョワ十字軍では討伐すべきカタリ派だけでなくカトリック信者も神が天国で見分けると言って殺していったのだ。
「それを見ればです」
「共産主義はキリスト教と同じですか」
「そうです」
まさにというのだ。
「その悪い話がです」
「そのまま受け継がれたんですね」
「そうです、他の宗教や宗派を認めることもです」
このこともというのだ。
「まことにです」
「大事なんですね」
「はい」
まさにというのだ。
「ですから小山さんもです」
「他の宗教や宗派をですね」
「認めて下さい」
「絶対いですね」
「むしろ神仏を共にです」
本来なら宗教が違うがというのだ、この場合神は神道であり仏は佛教である。
「信じる位がです」
「いいんですね」
「そうです」
こう言うのだった。
「むしろ」
「そうですか」
「そうした意味で日本人の宗教観はいいです」
「神様も仏様も信じる」
「それがです」
まさにというのだ。
「いいのです」
「そうなんですね」
「事実東京の結界は両方あります」
神道も仏教もというのだ。
「そして道教もです」
「風水がそうですね」
「あらゆる宗教の結界を張ってです」
そうしてというのだ。
「そしてです」
「護ってるんですね」
「そうしています、それを知っているのなら」
東京のこのことをというのだ。
「無神論でいることはです」
「出来ないですか」
「私は無神論を唱え自分の力だけで生きていくと言った人を知っていますが」
「そうした人もいますね」
咲もそれはと頷いた。
「確かに」
「はい、ですがこの人は日本の皇室を否定しますが」
「それでもですか」
「北朝鮮の世襲はいい」
「世襲の独裁ですね」
「あれはいいとです」
その様にというのだ。
「言っていました」
「思いきり馬鹿だったんですね」
「そう言うしかないですね」
「あそこ共産主義ですから」
咲もこのことは知っている、北朝鮮という国が共産主義国家であるということはだ。正式な名称が朝鮮民主主義人民共和国であることも。
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