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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百十二話 20××年 海
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苦しい思いをするのは間違ってるよ。ヤヨイちゃんだって、本当はそう思っているんだろ?」
「そう...ですね...」
「ヤヨイちゃん着いたよ、海に」
「海...ですね」
「でも、どうして海なの?」
「そのうちわかります」
ヤヨイちゃんがやっと俺の背中から降りる。
俺はリュックサックからレジャーシートを取り出して砂浜に敷いた。
俺とヤヨイちゃんはレジャーシートの上で体育座りをしながら海を眺めていた。
「俺、ヤヨイちゃんをずっとおんぶしてたから、なんだか疲れて眠くなっちゃったよ」
「お疲れさまでした、もう、ゆっくり休んでいいですよ」
「う、うん...おやすみなさい」
俺はそのままレジャーシートの上で横になって目をつぶった。
昼寝から目を覚ますと、空が茜色に染まっていた。
「俺、ずいぶんと長い時間、昼寝してたんだな、夕焼けが、まぶしい...あれ、ヤヨイちゃんは?」
昼寝をする前まで俺の隣にいたはずのヤヨイちゃんがいなくなっていた。
レジャーシートの上には俺と俺のリュックとヤヨイちゃんのリュックだけ。
砂浜にもヤヨイちゃんはいない。
そして俺の目の前には海があった。
なぜ、ヤヨイちゃんが海に行きたがったのか、なんとなくわかった気がした。
俺はすぐにその考えを否定した。
でも否定してすぐに、また俺の脳が俺の心に問いかけてくる。
なぜ、ヤヨイちゃんは海に行きたがっていたのか?
そう、『怪物』になって暴走したヤヨイちゃんが俺を守る方法はたったひとつしかない。
俺の脳裏にいつかのヤヨイちゃんの言葉がよぎる。
『私が...私が友助さんを守りますから...!』
次回予告 第百十三話 20××年 海 その2



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