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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百十一話 20××年 5月7日 その4
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と同じ方法で『怪異』と戦ってきたのよ、断罪刀さえあれば、持ち主が死んでも、別の適合者を探せばいいんだから」
「じゃあ、『怪異』と人間たちの戦いはこれからも永遠に続くってことかい?」
「未来のことはわかりません、でも僕たちはずっと『学校』で『怪異』と戦う意味や戦い方を教わってきました。僕たちが断罪刀に選ばれた人間が人々を不幸から救える特別な人間であると...」
「『学校』?」
「ええ、杉本が『実験体部隊』の専用施設につけた名前よ、おまけに私たちに『実験体』に断罪刀の名前までつけちゃってね」
「それじゃあ、君たちは今まで、ずっと『組織』で『実験体』って呼ばれてたわけ?」
「はい、杉本さんだけが僕たち、『実験体』を人間扱いしてくれたんです、そうですよね、ミナヅキさん」
「そう、だから、ヤヨイちゃん以外の『実験体』はみんな、杉本さんのこと好きになっちゃってね、そりゃあ、みんなであの手この手で争奪戦よ」
なんだ、杉本さんのやつ...なんて、うらやましいんだ...!
「でも結局、杉本さんにとって一番大事だったのは自分のことを嫌っている娘のヤヨイちゃんだった、だからカンナちゃんはふてくされて、『組織』を裏切って『ブレイズ』にいっちゃったのかもね?」
「ミナヅキさん...」
「心配しないで、キサラギ、私、あの世にいったらもう一度、杉本さんにリベンジするんだから!」
「この状況でそういうポジティブなことが言えるあんたがうらやましいわ...」
ヤヨイちゃんはまだ、ひざを折ったま、うなだれている。
「ヤヨイちゃん、とりあえず、前に進もう、海に行くんだろ?」
「でも、お母さんはきっと...まだわたしのこと諦めてません」
「とりあえず、『ブレイズ』の追っ手がここに来ると、父さんと母さんがまた、危ない目に遭う、だから行こうよ、海に」
「しかたないわね、『ブレイズ』は私たち3人でなんとかするわ、だから、友助とヤヨイはとっとと、海でもどこでも勝手に行ってきなさい!」
「ちょっとサツキ!勝手に決めないでよ!私、まだ歩けないんだから!」
「でも、『ブレイズ』にはもう、断罪刀の使い手はいません、僕たち3人の『断罪刀』の力を合わせれば、『ブレイズ』を壊滅させることができるかもしれません」
「ちょっとキサラギも!正気なの?」
「ねぇ、ミナヅキ、ヤヨイちゃんがこのまま『ブレイズ』に捕まっちゃったら、天国の杉本さんはどう思うかしら?」
「はいはい、わかりました〜!でも、どっかで車椅子買ってこないと私、戦えないわよ」
「それじゃあ決まりね、私たちは『ブレイズ』の本部を探して襲撃することにしたわ」
「サツキちゃん、本当にいいのかい?」
「どっちにしろ私たち3人は追われる身だしね、それにいつ『怪物』になるかわからないし、お先真っ暗だし...もう覚悟ができたわ!
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