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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第百十話 20××年 5月7日 その3
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は手に刀を持っている。
ということは3人ともヤヨイちゃんと同じ断罪刀の使い手なのか?
「あんたたち3人がここにいるってことは...カンナのやつしくじったのね...」
「サ、サツキちゃん、ケガはもう大丈夫なのかい?」
「ええ、あの時はありがとね、友助」
「でも、サツキちゃんたち、どうしてここに?」
「ヤヨイさん、それはあとで説明します、友助さんはミナヅキを肩に担いでに僕たちから離れてください」
「は、はぁ...」
「げ〜っ!なんでこんなダサいおっさんに担がれないといけないわけ〜」
「文句を言うなミナヅキ、友助、ミナヅキを頼んだわよ」
「お、おう」
俺は右肩にミナヅキちゃんを背負って、父さんと母さんのいる場所まで避難する。
さっきまでうずくまっていたヤヨイちゃんが立ち上がる。
「お、お父さんはどうなったの...?」
「ヤヨイ...杉本さんは自爆して、カンナを『ブレイズ』の追っ手ごと道連れにした」
「ヤヨイさん、すみません、僕たちが無力なせいで...」
「そんなことないです、サツキちゃんとキサラギちゃんがお互いの断罪刀の力を合わせて『水無月』の衝撃波を無力化してくれたから、私と友助さんは死なずに済んだんです」
「ヤヨイさん...」
「どうしたの、ナガツキ、もう『水無月』の衝撃波は撃ってこないの?」
「そりゃあ、あんた達が仲睦まじく友情ごっこしている間に『水無月』の衝撃波を打てたら、あんた達なんて今ごろ、全員死んでるでしょうね」
「それができないということは、つまり...」
「サツキさん!ヤヨイさん!ナガツキさんの体が!」
「もともと断罪刀『長月』と適合していたナガツキちゃんと断罪刀『水無月』との適合率の低下は時間の問題だった...」
「断罪刀との適合率が低下した実験体はいずれ『怪物』に進化する...」
「やっぱり、無理があったようね...今さらこんなこと言うのはアレなんだけどさ...私が私でなくなる前に...」
「はい、わかってます」
ヤヨイちゃんが断罪刀との適合率低下によって『怪物』になりかけていたナガツキちゃんの首を断罪刀『弥生』で切り裂く。
俺が見ているこの光景は、ここにいる4人の断罪刀の使い手達に待ち受ける末路なのかもしれない。
次回予告 第百十一話 20××年 5月7日 その4
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