第百二十七話 華雄、よい水着を着るのことその五
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そのうえでだ。こう彼女達に問うたのである。
「で、今日の昼は何なんだ?」
「焼き魚です」
「それと八宝菜です」
「どんぴしゃだな」
焼き魚と聞いて笑みを浮かべる草薙だった。
そしてだ。二人に言うのだった。
「じゃあ八宝菜と一緒にな」
「はい、食べましょう」
「今いる皆さんも御呼びして」
「誰がいた?今ここに」
今彼等は劉備の屋敷にいる。だが他の面々はというとだった。
見当たらない。それで草薙は今こう言ったのである。
「俺達と八神以外には」
「あれっ、八神さんおられたんですか」
「御屋敷に」
「さっきまでな。ただ今いるかどうかはな」
それはわからないというのだ。しかしだ。
草薙は二人にだ。こう言ったのである。
「じゃあ呼ぶかい?今」
「はい、お願いします」
「食べるのなら多い方が楽しいですし」
「わかった。ただあいつはな」
「お魚よりもお肉ですよね」
「そちらでしたね」
「ああ、あいつはそっちだからな」
そのことは話しておくのだった。八神のその嗜好はだ。
「だから呼ぶにしたらな」
「じゃあ今からお肉も焼く?」
「そうする?」
料理担当の二人はこう話をはじめた。
「丁度牛肉もあるし」
「それならね」
二人が顔を寄せ合って話をしているとだ。ここでだ。
その八神が厨房に来た。そのうえで言うのだった。
「ふん、別れたばかりだったがな」
「また会ったな」
「あの連中と同じだな」
見ればだ。厨房にもう一組来た。覇王丸と幻十郎だ。
その二人もだ。お互いに見合っていた。
「全く。昼にこうして一緒とはな」
「因果なものだな」
「それで何だ?昼から飲むのか?」
「貴様もそうするのか」
こんな話をしながら卓につく二人だった。その二人を見てだ。
孔明は鳳統にだ。こう話した。
「覇王丸さんと幻十郎さんは飲んでおられるからおつまみでいいわよね」
「干し魚をお出ししてね」
「そうね。それでいこう」
「あの人達は」
「ああ、ちょっといいか?」
二人が話をしているとだ。ここでだ。
その覇王丸が彼女達に顔を向けてだ。こう言うのだった。
「つまみ何かないか?」
「食えるものなら何でもいい」
幻十郎も言う。
「それで何かあるか?」
「飯は既に食ってきた」
「二人でかよ」
草薙がここでその二人に言った。
「もう食ったのかよ」
「ああ、まさかこいつと一緒の席になるとは思わなかったがな」
「不本意だがな」
それでもだ。二人で昼食を採ったというのだ。
「ラーメン食ってきたぜ」
「それでここでは飲む」
「わかりました。それじゃあ」
「干し魚お出しします」
軍師二人はこう覇王丸と幻十郎に返す。二人はそのまま飲む。
その二人を見な
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