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星河の覇皇
第八十二部第二章 国債その三十二

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 アッディーンは席を立った、そのうえで艦橋にいる者達からの敬礼を受けてだった。
 司令室正式には艦内の大統領室に向かった、すると。
 部屋の前にいる軍の補佐官付きの武官達が彼に言った。
「お食事の用意が出来ています」
「ご入浴も」
「そしてですね」
「その二つの後で」
「いや、食事の後でだ」
 アッディーンは武官達に確かな声で答えた。
「すぐにな」
「お休みになられますか」
「眠られますか」
「入浴もしたいが」
 それでもというのだ。
「今はな」
「お疲れで」
「それで、ですか」
「早くだ」
 一刻もという感じの言葉だった。
「休んでだ」
「そうしてですか」
「疲れを取られたい」
「そうされたいですか」
「こう言っては弱音になるが」
 それでもと言うのだった。
「やはりな」
「お疲れですか」
「それがあまりにもなので」
「だからですか」
「お食事の後は」
「すぐにだ」 
 その後でというのだ。
「休みたい」
「わかりました、ではです」
「その様に致します」
「閣下の思われる通りに」
「その様にな」
 アッディーンはこう言ってだった。
 今は兵達を休むこともさせた、そうして次の戦の為軍を進ませていた。その速さは敵に追い付けないまでもかなりのものだった。
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