第二章
[8]前話
何やら喚いていたがやがて警察が来て連行されていった、田原はそれを何でもないといった顔で見送ってだった。
そのうえで淡々と仕事を進めていき妻と浮気相手に慰謝料を支払わせるということで一件落着となった、妻の父はまだ喚いていたがもう無視していた。
一部始終が終わってだ、新山は田原に話した。
「あの、奥さんのお父さんですが」
「無茶苦茶言ってたね」」
「慰謝料は男の人が支払うとか」
「ああした人もいるよ」
極めて落ち着いた声での返答だった。
「この仕事をしているとよく会うよ
「あんな滅茶苦茶な人と」
「うん、それもまた弁護士の仕事では常だから」
「常ですか」
「法律そして人道のお話をして」
そうしてというのだ。
「納得してもらい」
「ああして納得しないとですか」
「それならそれでね」
「警察に来てもらうんですね」
「そうするだけでだよ、最初は戸惑っても」
その常識外れっぷりにというのだ。
「慣れるから」
「田原さんみたいにですか」
「落ち着いてね」
「ああした人にもですか」
「お話していってお仕事を進めていこう」
「わかりました」
確かな顔になってだった。
新山は田原の言葉に頷き今行っている仕事に向かった、そうしてその仕事でも新たなことを知っていった。
慰謝料は誰が払う 完
2022・10・20
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ