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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
第7章
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2学期になって最初の土曜日。塾の日だ。髪の毛を切って、初めて充君と会う。なんて言うかなーって、切ったこと少し後悔していたのだ。それに、キスしたあと何となく、ふたりの間はぎこちなかったしー。
「おはよう 充君」
「・・・あっあー・・」
「なぁ なんにも 感想無いのー?」
「べつにー まだまだ暑いね」
「もうー あのなー 充君に何にも相談無く、こんなんにしてもうてごめんナ」
「べつに 俺に相談することじゃぁないよ 紗奈がいいと思うのならーそれで 別に、見た目が変わったからってー紗奈が変わるわけじゃあないし いいんじゃないのー」
「なんか そーいう言い方ってー ずるーい ウチ 充君に勝手なことすんなって 言って欲しかった だって ウチ 半分は充君のもんやでー」
「なんだよー 俺のもんなのかー いつからー?」
「ウーン ウチが勝手に決めてるだけ」
「そうかー じゃぁなー 髪の毛をどうしようが 紗奈はいつだって可愛いよ」
「・・ ウン 充君には嫌われないように いつだって可愛くいるね」
「バカ 普通にしてればいいよ それよりな紗奈 すまん 後期試験 鳥取にして良いか? 募集人数も多いからな」
「うん べつにー ええけど・・ 京大に行くんやから、あんまり関係ないやん」
「うん だけどな・・ 最悪のこと考えるとな・・」
「なんやー 歯切れ悪いなー」
「縁起悪いねんけどなー 静岡は工学部ってキャンパス違うからな だからー 同じ大学でも 紗奈とは」
「ふーん 鳥取やったら 一緒ってわけかーぁ それで、ウチのこと考えてくれてたのか ええよ ウチは・・どこでも付いていく でも 京大なんやろー? 」
私は、休憩時間になると、傍に寄って行って、わざと充君の手を触っていった。心の中では好きって言っていたのだ。
その夜、私は、彼の言っていた言葉を思い出していた。充君は少し弱気になっているみたいだ。最悪のこと考えるなんて・・・確かに、揃って受からなかったら・・どうしたら良いんだろう。
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