西ゼムリア通商会議〜インターバル・前篇〜
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ますわ。」
「え………だ、”第四機甲師団から離反した部隊”ってどういう事!?」
「そういえば”焦土作戦”の件で政府もそうですが政府のその命令に従った指揮官であるクレイグ将軍閣下にも反感を抱いた第四機甲師団の一部の軍人の方々が第四機甲師団から離反してヴァイスラント新生軍に合流したとの事ですが……まさか、その方々の事を仰っているのでしょうか?」
ミルディーヌ公女が口にした話で気になる部分があったエリオットは血相を変えて訊ね、心当たりがあるシャロンはミルディーヌ公女に訊ねた。
「いいえ。私が今言った”第四機甲師団から離反した部隊”とは、”前半の会議の最中にハーケン平原で合同で防衛陣を築いたメンフィル・クロスベル連合軍、ヴァイスラント新生軍、そして王国軍の前に姿を現し、自ら投降を申し出て来た部隊”の事ですわ。」
「な――――――」
「”前半の会議の最中にハーケン平原に合同で防衛陣を築いた連合軍の所に第四機甲師団から離反した部隊が投降してきた”ですって!?」
「ま、まさか前半の会議の最中にそんなことが起こっていたなんて……」
「ミルディーヌ公女殿下にその連絡が既に届いているという事は恐らくレミフェリア以外のVIP達――――――メンフィル、クロスベル、そしてリベールにもその連絡が届いているだろうな……」
ミルディーヌ公女が口にした驚愕の事実にその場にいる全員が血相を変えている中オリヴァルト皇子は驚きのあまり絶句し、サラは信じられない表情で声を上げ、エマは信じられない表情で呟き、ミュラーは重々しい様子を纏って呟いた。
「ああ、間違いなく届いているだろう。ちなみにだが、投降してきたのは帝都の防衛についている”第四”から離反した部隊だけでなく、サザ―ラントの侯都である”アルトリザス”にヴァンダイク元帥率いるリベール侵攻軍の後方支援とアルトリザスの防衛を担当していた部隊、そして帝都に残っていた情報局も含まれている。」
「学院長達――――――先日の”大戦”で大敗したリベール侵攻軍の後方支援として控えていた部隊まで投降を……」
「しかも”情報局”まで投降するなんて一体どうなっているの〜!?」
「そ、それじゃあもしかして、その投降した第四機甲師団の部隊には父さんも……」
「それにもしかしたらナイトハルト教官もそうだけど、ベアトリス教官もその投降した部隊の中にいるかもしれないね。」
オーレリア将軍の説明を聞いたガイウスが驚いている中ミリアムは混乱し、エリオットは微かな希望に縋り、フィーは明るい表情である推測をした。
「残念ながら先程投降した第四機甲師団の部隊には”紅毛”はいないとの事だ。―――――が、投降した第四機甲師団の部隊の指揮官はナイトハルト中佐、アルトリザスの後方
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