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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・前篇〜
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の戦いに巻き込もうとしているのだい?」

「それは勿論、戦後のログナー侯爵家を始めとしたノルティア州の帝国貴族達の為ですわ。」

「帝都を奪還する戦いに、ノルティア領邦軍が先鋒を務める事に、何故”戦後のログナー侯爵家を始めとしたノルティア州の帝国貴族達の為”に繋がるのですか……!?」

真剣な表情を浮かべたアンゼリカの問いかけに答えたミルディーヌ公女の説明を聞いて新たな疑問を抱いたセドリックは戸惑いの表情で訊ねた。

「前半の会議でシルヴァン皇帝陛下は大公閣下達レミフェリアを”傍観者”とご指摘されていた事はここにいる皆様も既にご存じでしょうが………それは”今回の戦争でヴァイスラントや連合に対して何の貢献もしなかったノルティア貴族や領邦軍にも当てはまる”と思いませんか?」

「!!」

「待てやコラ!ノルティア領邦軍の連中はテメェらの侵略に対抗する為に戦った挙句”死者”まで出したんだから、”当事者”だろうが!?」

「ううん……ルーレの件を理由に反論するのは無理があるよ………」

意味あり気な笑みを浮かべて答えたミルディーヌ公女の問いかけにアンゼリカは目を見開き、アッシュは怒りの表情で反論したが、すぐにその反論が意味のないものになると気づいていたトワが辛そうな表情で否定した。



「そ、それってどういう事なんですか……!?」

「ルーレでの戦いは連合との和解を望む殿下達の意志に逆らい、また内戦の件で既に”爵位剥奪”が内定していた父上の”暴走”――――――つまり、”ノルティア州統括領主であるログナー侯爵家による正式な命令によるものではない”から、ルーレの件を理由に”ノルティア貴族や領邦軍は今回の戦争の件に対して傍観者の立場ではないという反論”をするのは不可能なんだよ。実際あの後ノルティア領邦軍は一人もヴァイスラント新生軍に合流していない上、ログナー侯爵家を含めたノルティアの貴族達は連合やヴァイスラントに対して何の支援もしていないからね。」

「それは…………」

「ログナー侯爵を逮捕―――――”保護”する為の紅き(オレたち)の”大義名分”が裏目に出てしまったのか………」

「裏目に出たっつーか、その腹黒女が”悪用”しているようなものだろ。それよりもノルティア領邦軍を帝都奪還の”先鋒”にするって言っていたが、まさかとは思うがヴァイスラントや連合の消耗を抑えるかつ戦後テメェの対抗勢力になりかねないゼリカ達ノルティアの戦力を削ろうって腹なんじゃねぇのか?」

不安そうな表情で声を上げたマキアスの疑問に疲れた表情で答えたアンゼリカの説明を聞いたラウラは複雑そうな表情で答えを濁し、複雑そうな表情で呟いたガイウスの言葉に疲れた表情で答えたクロウは厳しい表情でミルディーヌ公女を睨んだ。

「ふふ、それこそそ
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