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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・前篇〜
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”と引き換えに内戦での貴族連合軍の罪の相殺をする為だと思うけど……一体何の為にアンちゃんとの”交渉”を……」

オリヴァルト皇子の問いかけに答えたアルゼイド子爵の答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中セドリックは呆け、アンゼリカは真剣な表情で考え込み、トワは戸惑いの表情で考え込んだ。

「―――――わかった。元々後半の会議が始まる前に彼女とも話し合いをしたいと考えていたんだ。すぐに通してくれ。」

「御意。」

その後護衛としてオーレリア将軍を同行させたミルディーヌ公女が部屋に入り、オリヴァルト皇子達と対峙した。



「まずは貴重な休憩時間を私の為に使って頂いた事、心より感謝致しますわ、両殿下。」

「お互いの休憩時間は貴重だし、早速本題に入らせてもらうが………ミルディーヌ君、君は私達との”交渉”の為に訪れたと言っていたが私達との交渉する目的は大方内戦での貴族連合軍が犯した罪の相殺の件だと考えているけど、何故アンゼリカ君との交渉まで求めたのだい?」

「殿下達との交渉をする目的は他にもありますが………先にアンゼリカお姉様―――――いえ、”現ログナー侯爵家当主”たる”アンゼリカ卿”との交渉をさせて頂いても構わないでしょうか?」

「私の事をわざわざ”現ログナー侯爵家当主”と言い直したという事は、”ログナー侯爵家に対する交渉”かい?」

オリヴァルト皇子の問いかけに答えたミルディーヌ公女はアンゼリカに視線を向け、視線を向けられたアンゼリカは真剣な表情で訊ね返した。

「はい。お互いの時間も惜しいので、遠回しな言い方はせず直截にアンゼリカ卿への交渉内容を言わせて頂きます。この戦争の”表の最後の戦い”になるであろう未だオズボーン宰相率いる”旧帝国政府”に従い続けている”帝国正規軍の極一部”が守り続けている帝都(ヘイムダル)を奪還する戦い――――――つまり、”帝都奪還戦”の”先鋒”をノルティア領邦軍に務めて頂きたいのですわ。」

「な――――――」

「へ、帝都(ヘイムダル)を奪還する戦いの”先鋒”をノルティア領邦軍が務めるって……!」

「それに帝都を守り続けている”帝国正規軍の極一部”というのは………」

「……”第四機甲師団”か。」

「……………………」

ミルディーヌ公女のアンゼリカに対する交渉内容を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中オリヴァルト皇子は驚きのあまり絶句し、アリサは不安そうな表情で声を上げ、ガイウスは心配そうな表情でエリオットへと視線を向け、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、エリオットは辛そうな表情で黙り込んでいた。



「……何故今回の戦争で父上の爵位剥奪後は連合やヴァイスラントに対して従順な態度を取り続けたノルティア領邦軍を今になって君達
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