第六百七十三話 腐れ外道の顔その十
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「それもかなりな」
「黒に近いわね」
「そんな灰色だからな」
つまりかなり疑わしいというのだ。
「もうな」
「見極めるわね」
「性犯罪者だったらな」
若しそうであったならというのだ。
「放っておいたらな」
「被害者出るし」
「まして小さな女の子を狙うなら」
「余計に許せないわね」
「性犯罪者の中でもな」
特にというのだ。
「許せない奴だ」
「性犯罪者は只でさえ許せないのに」
「小さな女の子を狙う奴はな」
「特によね」
「お前もそう思うな」
「当たり前でしょ」
麺をすすりつつ答えた、辛いスープにコリアンダーの味付けがその麺に実にいい具合に合っていて美味い。
「私だって女の子よ」
「そうだな」
「というかね」
ここでラビニアはこうも言った。
「何かあの探偵何処かで見たことある顔なのよ」
「そうなのか」
「そうなの、何処かでかは忘れたけれど」
それでもというのだ。
「見たことあるね」
「そうした顔か」
「そうなの、これがね」
「知り合いの顔か」
「そうだったかはね」
「わからないか」
「そうだけれど」
それでもとだ、ラビニアはさらに話した。
「見たことのある感じのお顔なのよ」
「性犯罪者の顔じゃないといいな」
「性犯罪者に知り合いいないわよ」
ラビニアはそこは否定した。
「有り難いことにね」
「俺もいない」
「それは何よりね、けれどね」
フックにさらに話した。
「何処かでね」
「合った顔か」
「歴史上の人物か創作か」
「そこまでになるとわからないな」
「それもかなりね」
「危ない奴か」
「ブラウベルグの奴レベルで」
「おい、それはかなりだぞ」
ブラウベルグと聞いてだ、フックは言った。連合の宿敵エウロパの国父と言われる人物で連合では人類史上最悪の悪人の一人であるとされている。
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