暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第97話 折れた形見の包丁!?次の目的はメルクマウンテン!小猫ちゃんの包丁と研ぎ師メルク登場!
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ルクならいい知恵を授けてくれるかもしれない」


 イッセー君の言葉に小猫ちゃんは目に希望の光を宿した。確かにメルクさんなら何とかしてくれるかもしれないね!


「それにメルクの元にはいつか向かうつもりだったからな」
「そうなの?」
「ああ、親父のくれたリストに書かれている修行用の食材の中に『メルクの星屑』っていうのがあるんだ」
「メルクの星屑?それってどんな食材なの?」
「俺も検討が付かない。だがメルクという言葉が使われているから研ぎ師メルクに関係のある食材のはずだ」
「なるほど、確かに今回のケースは丁度良かったのかもしれないわね」


 部長はイッセー君にメルクの星屑という食材について話をした。小猫ちゃんの包丁を直してもらうのと一緒にメルクの星屑も手に入れに行けば一石二鳥だね。


「メルクは人里離れた山、通称『メルクマウンテン』と呼ばれる場所に一人で住んでいるって話だ。まずはそこまで行く必要があるな」


 イッセー君は携帯を取り出すと何処かに連絡する。多分IGOから飛行船を出してもらうんだろうね。


「よし、話は付いた。俺専用の飛行船を待機させているみたいだから既に飛べる準備は出来ているみたいだぜ。ルフェイ、発着場までワープを頼む」
「分かりました!」


 こうして僕達は研ぎ師メルクに会いに行くためにメルクマウンテンに向かう事になったんだ。メルクってどんな人なんだろうか、会うのが楽しみだな。


―――――――――

――――――

―――


 飛行船に乗って数時間後、僕達はメルクマウンテンにやってきた。辺りは殺風景な岩山ばかりでこんなところに本当に人が住んでいるのかとって思っちゃったよ。


「先輩!早く!早く行きましょうよ!」
「こ、小猫ちゃん落ち着けって……」
「落ち着いてなんていられませんよ!料理人として研ぎ師メルクなんて憧れ中の憧れなんですから!」


 さっきまで泣いていたことは思えないくらいに小猫ちゃんのテンションは上がっていた。まあ僕達ですら凄い人だって分かるし、自分の大切な形見であった包丁を直せるかもしれないからあんなにテンションが高いのかもね。


「そんなに有名なのか?メルクって奴は?」


 最近仲間になったアザゼル先生はメルクさんの事を知らないようで首を傾げていた。


「この世界でも最高クラスの腕を持った職人ですよ。包丁に使われている素材もどれも高レベルのモノばかりですしそれを加工するには凄まじい腕がいるはずだ。まさに最高の職人……って話です」
「へぇ、そりゃ会うのが楽しみだな。どんな容姿なんだ?」
「それが実は誰も知らないんですよね。本人は滅多にメルクマウンテンから出ないそうですし、素材も自分で調達してる
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