暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第97話 折れた形見の包丁!?次の目的はメルクマウンテン!小猫ちゃんの包丁と研ぎ師メルク登場!
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ぜ」
「貴方たち気は確か!?私の名前で遊ばないで頂戴!」


 ゼノヴィアさん、イリナさん、アザゼル先生の名字にリアス部長が突っ込んだ。


「わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
『ッ!?』


 その時だった、厨房から小猫ちゃんの悲鳴が聞こえてきたんだ。僕達は急いで小猫ちゃんの元に向かった。


「小猫ちゃん、どうしたんだ!?」
「せ、先輩……私の……私の包丁が……!」


 小猫ちゃんの足元には折れた包丁の柄が落ちており、小猫ちゃんは泣きながら刃の部分を持っていた。


「包丁が折れています!?」
「この食材を斬ろうとしたら刃が……」


 アーシアさんは折れた包丁を見て驚き、小猫ちゃんはある食材を指差した。


「コレは『首領ドングリ』じゃないか!?殻の硬さは凄まじく専用のハンマーでなければ割れないっていう……」
「はい、節乃さんにも気を付けるようにって言われていたのに……浮かれていました」


 どうやら小猫ちゃんのミスで包丁を折っちゃったようだね。でもあの包丁は確かお父さんの形見だったはずだ。


「父様、ごめんなさい……大切な形見の包丁を折ってしまいました。本当にごめんなさい……」
「小猫ちゃん……」


 小猫ちゃんは本当に悲しそうに折れた刃の部分に謝っていた。無理もないよ、あの包丁は小猫ちゃんにとってお父さんとのつながりだった大切な物なんだから……

 
 イッセー君も何も言えずにただ彼女の肩に手を置くことしかできなかった。


「小猫ちゃんが可哀想だわ……ねえイッセー君、その包丁を直せないの?」
「溶接すれば何とかならないか?」
「多分無理だな……くっつける事は出来ても必ず数ミリのズレが出来る。この世界の食材は少しでも手元が狂ったりしたらアウトなモノも多い。一流の料理人ならまず使わない」
「そんな……」


 イリナさんとゼノヴィアさんがイッセー君に包丁を直せないかと聞くが、イッセー君は例えくっ付けることが出来てもズレが生まれるから料理人としてそう言った器具を使うのはあり得ないと言った。


「先輩の言う通りです……この世界の食材は繊細で折れた包丁で調理しようとするなんて侮辱もいいところです。そんな料理人にはどんな食材も心を開きません。GODを追う為にもこの包丁とはお別れしないといけないんです。そもそも私のミスですしね……」
「小猫……」


 小猫ちゃんは涙をぬぐってそう言うが、やはり悲しいのだろう。その表情はとても暗く落ち込んでいた。


「まだ何とか出来るかもしれないぜ、小猫ちゃん。普通の職人じゃ駄目ならその道のスペシャリストに頼ればいい」
「それって……」
「『研ぎ師メルク』に会いに行こう。メ
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