暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第97話 折れた形見の包丁!?次の目的はメルクマウンテン!小猫ちゃんの包丁と研ぎ師メルク登場!
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は絶対に試食しないんだけど、新しくメンバーに加わったギャスパー君が運悪く彼女の料理中に出くわしてしまったらしく、その際に味見させられて気絶してしまった。


 そのことがトラウマになったのか割と珍しく毒を吐くギャスパー君、まあ無理もないよね……


「大丈夫よ、ギャスパー君!今度はちゃんと美味しく作るから!」
「一人じゃ無理だと思いますよ……大人しくしててほしいですぅ」
「なによ!可愛い顔して言いたい放題言ってくれちゃって!?そんな悪い口はこうしてやるわ!」
「ほふはへいほうなほほをひっはらけれうぅ(僕は正当なことを言っただけですぅ)!!」


 怒ったイリナさんにほっぺを引っ張られるギャスパー君。でも彼は珍しく弱音を吐かずに言い返した。まあ流石にね……


「はい、まずはイッセー先輩からどうぞ。ロースバナナの炙り焼きです。両面に軽く火を通してその上に『キャラメルキャビア』もたっぷり乗せています」
「うは〜?たまんねえ!ロースバナナのジューシィな味わいとキャラメルキャビアのほろ苦い味わいがマッチして……ウマッ?」


 グデ〜っと椅子に背中を倒して感銘のため息を吐くイッセー君。よっぽど美味しかったんだね。


「どうですか、先輩?」
「最高、美味すぎ、ヤバイよコレ。小猫ちゃん好き、愛してる、今すぐ結婚して一生ロースバナナで料理を作ってくれ?」
「はいはい?私が18歳になったら結婚しましょうね、先輩?」


 普段からこんなやり取りをしているのか珍しく小猫ちゃんが照れたり妄想モードに入らずに軽く流した。もしかしたらロースバナナを使って料理した日はこんなやり取りばかりなのかな?


「かァー!こいつを食った後にテキーラで流すともう最高だな!」
「うむむ、お酒で料理を味わうのも美味しそうだな……」
「私達は大人になってからよ、ゼノヴィア。でも美味しそうだわ……」


 アザゼル先生はロースバナナのキャラメルキャビア乗せを食べた後に、テキーラを一気飲みして至福の笑みを浮かべていた。


 それを見ていたゼノヴィアはお酒で料理を味わう事に興味を持ち、リアス部長は彼女を注意しつつ自身も興味深そうにそれを見ていた。


「まっ、お前らお子様はあと数年待つんだな。これは大人の特権だ」
「むう、羨ましいわね」
「かっかっか!悪いなリアス、俺は大人だから良い酒を飲み放題だ!」
「何よその笑い方は!ムカつくわね!」


 さっき注意された意図返しなのかアザゼル先生は見せつけるようにお酒を飲んだ。それを見た部長は額に青筋を浮かべながら怒った。


「大丈夫ですよ、部長。今とっておきのスープを出しますからね」
「スープ?」


 小猫ちゃんが出したのは透き通った水のようなスープ
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