暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第97話 折れた形見の包丁!?次の目的はメルクマウンテン!小猫ちゃんの包丁と研ぎ師メルク登場!
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らじゃないですか?」
「くそっ!猛獣の癖にグルメぶりやがって!」


 そうして必死にロックウルフとファーニップの群れから逃げていると、遂に階段の終わりが見えてきた。


「あれ?猛獣達が止まってしまったぞ?」
「ぜぇ……ぜぇ……諦めたのか?」


 ゼノヴィアさんが追ってこなくなった猛獣達を見て首を傾げていた。アザゼル先生は息を切らしながら猛獣達が諦めたのかと言う。


「いや、本能でこれ以上登ったらマズイって思ったんだろうな。それだけメルクを警戒してるって訳だ」
「やっぱり只者じゃないのね、いきなり襲い掛かってきたらどうしようかしら……」
「はは、あくまで噂ですよ。まあそうなったら俺がどうにかしますよ」


 それに対してイッセー君は猛獣達がメルクさんを警戒しているって答えた。それを聞いたリアス部長はメルクさんが只者ではないことを理解して噂通りの人だったらどうしようかと言った。


 イッセー君は笑いながら最悪自分がどうにかすると答えて頂上に上がった。僕達も続くとそこには小さな工房があった。


「わぁ!ここがメルクさんの職場なんですね!」
「意外と殺風景なんだな……!?」


 その時だった。アーシアさんやティナさん以外の戦える人達全員が一斉に警戒する仕草に入った。何故ならここに足を踏み入れた瞬間、まるで全身を切り裂くような闘気を浴びたからだ。


「今のは一体何なの!?」
「研ぎ師メルクの闘気か!?」


 部長やゼノヴィアさんが警戒を続ける中、ふと背後からも何かが来る気配を感じて僕達は振り返った。


 するとそこに全身を鱗で覆った大きなゴリラが襲い掛かってきたんだ。口にはロックウルフの死体が入っており彼らより高いレベルの猛獣だと判断した。


「コイツは『スケイルコング』!?捕獲レベル22の獰猛なゴリラだ!こいつのレベルだと上がってくるのか……」
「来るわよ!」


 僕たちは一斉に構えたが、次の瞬間スケイルコングの全身の鱗がまるではぎ取られたかのように地面に落ちていったんだ。


「ブ……!?」


 一瞬何が起きたのか理解できなかったスケイルコングだけど、自身の鱗がはがされたと理解すると胸と下半身を両手で押さえて逃げて行ってしまった。もしかして雌だったのかな?


「少し残ったか……」


 すると工房から誰かの声が聞こえたので振り返ってみると、そこには一人の男性が立っていた。


「初めまして。今のは貴方がやったんですか?」
「ああ、そうだ。丁度新しい包丁の切れ味を試したかったからな」


 僕達の代表としてイッセー君が声をかけると男性は今のは自分がやったと答えた。


「じゃあ工房から伝わってきたあの鋭い
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