第百二十六話 ロック、狼を知るのことその六
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」
「けれど頭ではわかっていたにゃ」
「ああ、そうだった」
「それは美衣はいつもにゃ」
猛獲は笑ってロックにこう話す。
「頭でわかっても言葉には出せないにゃ」
「それが大王様にゃ」
「言葉に出すのは苦手にゃ」
「それでそうなるにゃ」
「けれど頭ではわかっているにゃ」
猛獲はトラ達の言葉を受けても胸を張りだ。
腕さえ組みだ。威張った顔にすらなってこうロックに話していく。
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