第七十一話 詰所の中その四十二
[8]前話 [2]次話
「それですね」
「そう、何か不足があるかっていうと」
「ないですか」
「広くて住みやすいお家で」
実家のお話もしました。
「それで詰所もね」
「結構ですか」
「そう、結構ならね」
それならです。
「何もね」
「求めることはないですか」
「私としてはね」
「そうですか」
「今の暮らしで何の不足もないわよ」
心からこう思っています。
「私としては」
「だからこのままですか」
「そう、暮らしていきたいわ。ただね」
別館に行くには車道を通る必要があります、それで道を渡りつつ新一君に言いました。
「私は大学を卒業したら」
「あっ、結婚ですね」
「お婿さん迎えないとね」
このことはどうしてもです。
「いけないのよ」
「そうなんですよね」
「私はね。大学を卒業して」
そうしてです。
「教会長の資格を取る講習を受けさせてもらって」
「そうしてからですか」
「どなたかね」
自分でもわからないですが新一君を見て言ってしまいました。
「いて欲しいわね」
「お婿さんの資格あります?」
新日君は私に聞いてきました。
「それじゃあ」
「資格?おみちに熱くて」
それで、です。
「真面目で教会長さんの資格持ってるか持ちたい人よ」
「資格は誰でも貰えますね」
「講習受けたらね」
ようぼくになっていることが講習を受けさせてもらえる条件です。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ