第五百十一話 グロンギとの死闘その十四
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「珠雫さんも本気はないですから」
「それはわかりますが」
「ではその様に」
「聞いてですね」
「それで終わって下さい」
「それでは」
「あと少し頑張りましょう」
日本と共にいるタイは微笑んで話した。
「そうしてスサノオが出て来ても」
「その時もね」
「戦いましょう」
こう話してだった。
タイはムエタイを使い珠雫だけでなくステラの広範囲攻撃の援護を受けてクローディアそして日本と共に戦っていった。
敵は遂に減りはじめてだった。
残るはン=ダグバ=ゼバの姿をしたスサノオだけになった、そして。
その彼を見てだ、クウガは言った。
「皆大丈夫かな」
「はい、まだ戦えます」
美琴が応えた、見れば戦士達は皆そうだった。
「今回は」
「うん、皆だね」
「何かです」
大兎もクウガに言ってきた。
「これまで通り何日もかかった戦いでしたが」
「皆立っていられるね」
「そして戦えます」
「あと一戦位ならいけるわ」
シャナは剣を手にして言った。
「だから今回はね」
「俺達も戦わせて下さい」
一誠も言ってきた。
「そうさせて下さい」
「いいんだね」
クウガは戦士達にこのことを問うた。
「スサノオと戦っても」
「はい」
今度は大和が応えた。
「そうさせて下さい」
「これまで俺達は大抵最後は動けなくなっていましたけれど」
諸葉も言ってきた。
「今は大丈夫です」
「それじゃあ」
「皆で戦いましょう」
夜桜ヒメは微笑んで言った。
「そしてスサノオに勝ちましょう」
「いいことだ、では諸君が一つになって来るのだ」
スサノオも受けて立つと述べた。
「そして私に勝つのだ」
「ならそうするわ」
太陽あかりは戦う時の彼女の鋭い目をさらに鋭くさせて言った。
「今からね」
「行くか姫柊」
「はい、先輩」
雪菜は古城の言葉に頷いて応えた。
「これは私達全員の喧嘩です」
「皆で戦おうな」
「五代、行くぞ」
一条はクウガに声をかけた。
「いいな」
「はい、ここは皆でですね」
「戦ってだ」
「スサノオに勝つんですね」
「そうするぞ」
「わかりました、皆一緒に戦おう」
クウガは仲間達にも告げた、そうしてだった。
戦士達は一丸となってスサノオとの戦いに入った、神を囲みそのうえで波状的に攻撃を浴びせる。その中心にはクウガがいる。
スサノオは激しい攻撃を受け続ける、しかしだった。
「やっぱり神だな」
「ええ」
紅緒はろくろの言葉に頷いた。
「私達もかなりの攻撃を浴びせているけれど」
「びくともしないな」
「そうね、けれどダメージは受けているわ」
このことは間違いないというのだ。
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